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【ジュエリーブランドの名品】ココクラッシュ、カメリア、コメットを生み出したCHANEL(シャネル)

1910年の誕生から現在まで女性の憧れであり続けている「シャネル」。
ファッションブランドとしてだけでなく、化粧品やジュエリーも手がけています。

今まで紹介してきたブランドとは異なり、ジュエリー・ウォッチから始まったブランドではありません。

しかし、ジュエリーブランドに劣らないクオリティに人を惹きつけてやまないデザイン性、そしてシャネルが築いてきたポリシーが加わることで、世界中の憧れの的であり続けているのです。

【ジュエリーブランドの名品】第十五回目は「CHANEL(シャネル)」。
人気のココクラッシュやブランドの歴史について、きっと今よりもシャネル愛が深まる記事をお届けします。

ココ・シャネルとは。アヴァンギャルドな取り組みと人気ジュエリーの誕生

 

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レディースファッションの礎を築いたとされるガブリエル・シャネル

ファッションの枠を超え、独立した女性として彼女の信念や生き方は多くの現代女性を勇気付けてきました。

シャネルのはじまりと歴史

このブランドが好き。
ただ、そのブランドを創ったデザイナーの名を知っている人はどれだけいるでしょう。

その中で、ガブリエル・シャネルの知名度はずば抜けています。

愛称はココ。
愛らしい名前とは相反して、既成概念を覆す数々の取り組みを行ってきました

ブランドとしてのスタートは1910年
「シャネル モード」という帽子屋をスタートしたシャネル。

瞬く間にパリで人気を博し、その5年後にはクチュールメゾンをオープン。

スポーツウェアに使用されていたジャージー素材の採用。
喪服を連想させる黒い服をリトルブラックドレスとして提案。

極めてモダンで文化への探究心を宿し続けた彼女だからこそ、生涯をかけてアヴァンギャルドなスタイルを世に提案し続けることができたといえるでしょう。

シャネルとジュエリー

 

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帽子専門店として歩みはじめてから22年後。

1932年にジュエリーコレクション「Bijoux de Diamants(ダイヤモンド ジュエリー)」を発表しました。

ココ・シャネルが提案した初めてにして唯一のコレクションと呼ばれるこのジュエリーたちは、不変的な美しさを携える5つのモチーフから成ります。

シャネルといえばフェイクパールなどを用いたコスチュームジュエリーの印象が強いかもしれません。

コスチュームジュエリーとは?自由を求め生まれた新しい価値観のジュエリー

もちろん、シャネルのスタイルを確立したひとつでもあり、シャネルを語るには外せません。

しかし、この1932年発表のコレクションはシャネルにとって、またジュエリー業界にとって大きな影響を与えました。

私たちが何気なく口にしているジュエリー「コレクション」という言葉ですら、ファッションから取り入れたもの。

ファッションからはじまったシャネルだからこそ、独創的なアイディアを取り入れることができたといえますね。

シャネルを代表する名品たち

シャネルはじめてのジュエリーコレクションの発表から90年。
1世紀という時間の中で、世の女性に新しい提案をし、また問い続けてきました。

最初のコレクションでは5つだったモチーフから、ブランドのシグネチャとなる新しいコレクションも誕生。

ここでは現代のシャネルを代表する3つのラインを紹介します

ココクラッシュ(Coco Crash)

 

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メゾンを代表するシンボル、ココクラッシュ
マトラッセのキルティングパターンを金属に落とし込んでいます。

 

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連続していくパターンは、永遠に変わらない美しさを手元に刻んで。
ぽってりとしたフォルムとシャープなラインの組みわせが大人に似合う上質さを讃えています。

カメリア(Camellia)

 

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ココ・シャネルという人物のエンブレムでもあったカメリア
ドレスやバッグ、彼女がデザインするすべてにカメリアが採用されるようになり、ジュエリーも例外ではありませんでした。

ドラマティックな大輪の花は、パールやダイヤモンドを添えてより華々しく身につける人を彩ります。

 

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フェミニンなカメリアの花を纏うのもよし。

一見シンプルに見えるリングも側面から見るとカメリアのシルエットが現れるなど、ただの「花」という枠を超えたデザインが変わりなく愛される理由のひとつかもしれませんね。

コメット(Comet)

 

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1932年、ダイヤモンドを留めるモチーフとしてシャネルが選んだのは、その輝きにふさわしい「彗星」を意味するコメット

フリンジ、リボン、フェザーに太陽、そして彗星。

5つの不変的な美しさを表現したコレクションの中でも、彗星はココシャネルが幼少期過ごした孤児院のモザイクタイルからインスピレーションを得たもの。

 

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ココシャネルその人を育み、また変わらず空にあり続ける彗星は、パーソナルでありながらもパブリック。

二つの相反する要素を兼ね備えた、シャネルのシグネチャともいえるジュエリーです。

POINT

  • 1910年「シャネル モード」という小さな帽子屋から歴史をスタートしたシャネル
  • ジュエリーラインを発表したのは1932年、5つのモチーフが発表された
  • 既成概念を覆す取り組みはファッションに留まらず、ジュエリー業界にも大きな影響を与えた

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第一回:TASAKI
第二回:TIFFANY&CO.
第三回:Cartier
第四回:Van Cleef & Arpels
第五回:BVLGARI
第六回:NIESSING
第七回:BOUCHERON
第八回:MAUBOUSSIN
第九回:CHAUMET
第十回:Pomellato
第十一回:MELLERIO
第十二回:Harry Winston
第十三回:MIKIMOTO
第十四回:Chopard