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【ジュエリーブランドの名品】女性のためのジュエリーを生み出したPomellato(ポメラート)

ジュエリーは男性から贈られるもの。
いつ、誰が言い出したのかわからないこの言葉は、現代では薄れたもののまだ根強く残っています。

自分自身へジュエリーを贈り、纏う楽しさを現代に生きる私たちは知っています。
でも、その「楽しさ」をいつから享受できるようになったのでしょう。

【ジュエリーブランドの名品】第十回目は「Pomellato(ポメラート)」。
「女性が自分のために纏うジュエリー」を生み出した、イタリアの素晴らしきジュエラーをご紹介。

ピノ・ラボリーニと女性のためのジュエリー

1967年、イタリア・ミラノにて創業したポメラート
ピノ・ラボリーニによって生み出されたポメラートを一言で表すなら「アヴァンギャルド」。

当時のジュエラーとしては珍しく、ジュエリーにプレタポルテの概念を導入したのです。

ポメラートがジュエリーに取り入れた「プレタポルテ」

プレタポルテとは「既製服」の意味で、主にテキスタイルの世界で用いられます。

ジュエリーにプレタポルテの概念を取り入れるというのは、私たちにはあまりピンとこないかもしれませんね。

当時のジュエリーは個人からオーダーを受けたり、一点ものの制作が主流。

現代のように機械化が進んでいなかった時代に、高い品質を保ちながらも購入しやすい価格帯のジュエリーを生み出すのは至難のわざでした。

それを叶えたのがピノ・ラボリーニ

ファッションデザイナーであるピエール・カルダンに影響を受けたラボリーニは、ミラノの伝統的金細工技術を活かしながら、一般の女性も手に取りやすい価格帯のジュエリーを世に生み出したのです。

新しい時代を見据え取り入れる柔軟な姿勢をもち、金細工職人の家系を継いだピーノ・ラボリーニの存在なくしてはきっと成し得なかったでしょう。

女性が自分のために購入するジュエリー

「ヌード」に「サッビア」など、数々の名品が挙げられるポメラート。

ブランドが創業した時代は、女性が自ら選択肢を持てるようにと変化しはじめた時代でもありました。

そんな時代に「ジュエリーは男性から贈られる」だけでなく、「女性が自分自身に贈る」といったカテゴリーを築き上げたのです。

誰かの手によって特別を贈られるのではなく、自身で特別を纏う素晴らしさもある。

ポメラートというブランドが築き上げてきたからこそ、現代の私たちがジュエリーのそのような一面を享受できているのかもしれませんね。

ポメラートを代表する名品たち

ミラノのアトリエでは、100名を超える職人たちがジュエリー制作に取り組んでいます。
職人たちの情熱と専門知識を吹き込まれたジュエリーたちは、どのデザインも神秘的。

今回はポメラートを代表する3つの名品をご紹介。

ヌード(Nude)

 

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ポメラートのアイコンジュエリー「ヌード」。
いわゆる「爪」がなく、宝石の魅力を最大限にまで引き出したデザイン。

2001年の誕生から20年。
宝石好きの心を掴んで離さない「いつか手に入れたい」ジュエリーではないでしょうか。

地中海の澄んだ海をイメージした「ヌード ディープブルー」。

 

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フロスト仕上げが新しい一面を引き出す「ヌード ジュレ」。
カラーやサイズ、カット、デザインにより、尽きることのない宝石の可能性を見せてくれます。

イコニカ(Iconica)

 

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古代から脈々と紡がれた金細工の技術に敬意を払い生まれた「イコニカ」。
コレクションを象徴する星と、色鮮やかなカラーストーンたち。

艶やかな金属に留められた宝石たちは陽気で、どこにいても光を呼び込んでくれそうですね。

 

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ダイヤモンドが留められたデザインは、控えめながらも存在感を放ちます。

ファンティーナ(Fantina)

 

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曲線で構成されるミニマムでスタイリッシュな「ファンティーナ」。
慣例を打ち破るをコンセプトに掲げた、勇敢に生きる女性へのお守りジュエリー。

ポメラートによると、この曲線は乗馬の世界を表現しているとのこと。
「ファンティーナ」はイタリア語で「女性騎手」を意味します。

 

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曲線の内側に留められたダイヤモンドは、構築的なシルエットに優美さを加えて。
手綱を自分で持ち軽やかに駆ける騎手のように、自分の人生を生きる女性にぴったりのジュエリー。

数々の慣例に新しさを投げ入れてきたポメラート。

古き良きものと新しく魅力的なものをバランスよく取り入れられるピノ・ラボリーニの感性の鋭さは、現代にまで息づいています。

人生を、歩む道を自分で切り開いて生きたい。
そう望むのであれば、ポメラートのジュエリーはきっと指標となってくれることでしょう。

POINT

  • 新しい時代の女性に向けて生み出されたポメラート
  • 男性から贈られるだけでなく、女性が自身に贈るジュエリーを提案
  • 伝統的な金工細工とモダンな感性が光る「ヌード」など数々の名品を生み出している

【あわせて読みたい】ジュエリーブランドの名品、バックナンバーはこちら!
第一回目:TASAKI
第二回目:TIFFANY&CO.
第三回目:Cartier
第四回目:Van Cleef & Alpers
第五回目:BVLGARI
第六回目:NIESSING
第七回目:BOUCHERON
第八回目:MAUBOUSSIN
第九回目:CHAUMET