ジュエリーの基礎知識

「ラリエット」とは?「Y字ネックレス」との違いと使い方・結び方

ネックレスといえばチェーンが42cm前後の華奢なチェーンに、シンプルなペンダントトップが通されているものを思い浮かべますよね。

その通り、「ネックレス」といって販売されているものは、多くは「プリンセス」と呼ばれる40〜43cmの長さのもの。

それ以外を「チョーカー」や「ロングネックレス」と呼び、区別しています。

ネックレスの長さの目安と名前の一覧。長さ調節の方法もご紹介!

なかでも知名度が高い「ラリエット」や「Y字ネックレス」。

デコルテがあいたトップスに合わせたり、縦ラインを強調したい時に活躍するネックレスたちは、どのような違いがあるのでしょうか。

今回は「ラリエット」と「Y字ネックレス」について。
意味やデザインの特徴、使い方・結び方をご紹介します。

「ラリエット」と「Y字ネックレス」はどう違う?

「ラリエット」と「Y字ネックレス」。
似ているようで違うこのふたつのネックレス、まずは「ラリエット」からみていきましょう。

「ラリエット(lariat)」とは「ひも状のアクセサリー」

 

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ひも状になっている長いチェーン状のアクセサリーを「ラリエット(ラリアート)」と呼びます。

通常、ダルマ環や引き輪といったネックレスに備わっているエンドパーツ(留め具)がなく、輪(loop)がありません。

ネックレスとして首に巻くのはもちろん、頭や腰に巻いたりと自由度が高いアクセサリーです。

デザインは大きく2種類
紐の両端にデザインがあるものと、チェーン自体に装飾性があるもの

エンドパーツがあり、ペンダントトップのあるものを「ラリエット」として販売しているブランドもありますが、どちらかといえば「Y字ネックレス」に分類されます。

ラリエットの意味は、動物を捕獲する時に用いる結び目のない投げ輪「ラリアート」と同じ。

「lariat」はラテン語で結合するを意味する「aptare」が語源。

その後、結ぶ(tie)を意味する「atar」へ変化し、スペイン語で縄を意味する「la riata」となりました。

「Y字ネックレス」は形状からの名称。トップにポイントあり

 

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ラリエットはロングネックレスに分類されます。
対して「Y字ネックレス」は形状で分類されるため、長さは問いません

ラリエットと違い、輪(loop)があり、エンドパーツが備わっている傾向にあります。

では一般的なプリンセスタイプのネックレスとの違いはどこにあるのでしょう。

「Y字ネックレス」の大きな特徴はトップ部分

棒状の金具がついていたり、長いチェーンが垂れているため、正面から見た様子が「Y」に見えることから「Y字ネックレス」と呼ばれるように。

ラリエットも、そのつけ方によっては「Y字ネックレス」のように身につけることもできるため、前述のように厳密に区別していないブランドもあるのです。

「ラリエット」「Y字ネックレス」の使い方、選び方3選

「ラリエット」と「Y字ネックレス」は輪(loop)があるかどうかが違いのひとつ。

どちらも基本は長めなのでつけ方にバリエーションを持たせることができ、一本でコーディネートの幅を広げてくれます。

まずは長さアレンジ。
そのつぎにそれぞれのネックレスのアレンジと選び方をご紹介します。

チョーカーからロープ。長さで遊べる「ラリエット」と「Y字ネックレス」

「ラリエット」と「Y字ネックレス」も多くの場合、長さを自由に変えることが可能。

たとえば「ラリエット」。
エンドパーツがないため、一周巻いてたらすのが基本スタイル。

一周といってもぴったり首元に沿うチョーカーのように、またはゆとりを持たせて前で結ぶY字ネックレスアレンジも可能。

100cmを超えるものであれば、数連のネックレスとしても活躍してくれます。

「Y字ネックレス」であればトップの部分が可動式、つまりスライド可能なデザインであれば、長さを変えることができます。

「ラリエット」は両端使いがポイント

ラリエットはエンドパーツ(留め具)がないものが基本と述べました。

基本は垂らす、結ぶことを前提にしているため、両端のデザインがフリンジであったり個性的なデザインのラリエットが主流。

数は多くありませんが、両端にエンドパーツがあるラリエットも展開されています。

その場合、ダルマ環や引き輪のようなわかりやすいエンドパーツではなく、S字やフック、Tバーを利用したマンテル(もしくはトグル)といったデザイン性のあるものが採用されています。

フックの場合、チェーンのコマをフックの先端が通る大きさにしているため、デザインの制限を受けずに長さを変更することが可能。

また、輪っかとT字バーを用いたマンテルであれば、輪っかの中にチェーンの先端を入れて片側をのばすY字アレンジも簡単です。

上級者にはラリエットの両端にピンが留められているものをおすすめします。

ネックレスにブローチの機能が備わるため、垂らす、結ぶ以上に様々な身につけ方を堪能できることでしょう。

デザインで選ぶ「Y字ネックレス」

最後に「Y字ネックレス」。

「Y字ネックレス」は3種類に分類できます。


ひとつはトップ部分が稼働しない、長さを変更できないシンプルなもの。
デザインの制限はありますが、パーツの紛失などの心配がなく気軽に着用できます。

 

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もうひとつはトップ部分にスライド式のボールパーツを用いた、トップとチェーンの長さを変えられるもの。

形状としてはループタイをイメージしてみるとわかりやすいですね。
先端部分にパーツがあるものを選ぶと、スライドパーツの紛失を防ぐことができます。

 

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そして最後はラリエット状のもの。
自分で結ぶかエンドパーツがあるかで扱いも変わってくるため、着用シーンやワードローブと相談して適したデザインを購入してくださいね。

POINT

  • 「ラリエット」とは輪がない、ひも状のアクセサリー
  • 「Y字ネックレス」とは輪があり、棒状の金具や長いチェーンがトップから垂れ下がっているY字形状のネックレス
  • 基本は「ラリエット」「Y字ネックレス」ともに長さやデザインがアレンジ可能
  • 留め具によってアレンジ幅が異なるので、着用シーンに合うものを選んで

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