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【ジュエリーブランドの名品】「真珠王」と呼ばれたMIKIMOTO(ミキモト)

今でこそ珍しいものではなくなった真珠

フェイクパールを含め目にする機会が増えたから?
パールを取り上げるブランドがあるから?

どれも間違いではありませんが、それはとある日本人の功績があってこそ。
1893年、世界で初めて真珠の養殖を成功させたのが御木本幸吉

今や世界的なジュエラーとなった「MIKIMOTO」の創業者でもあります。

【ジュエリーブランドの名品】第十三回目は「MIKIMOTO(ミキモト)」をお届け。
養殖真珠やブランドの築いた功績をたどってみましょう。

世界で初めて真珠の養殖を成功させたミキモト

御木本幸吉が成功させた真珠の養殖化

 

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真珠は貝の中から採れるというのは、宝石やジュエリーが好きであればご存知の方も多いかもしれません。

宝石の多くは研磨されることで美しさを引き出されるのに対し、真珠は貝を開いた時点でまばゆい輝きを放ちます。

そのため、真珠は人類がはじめて出会った宝石と言われています。

食用にと採った貝の中に美しく輝く玉を見つけた人は、どれだけ驚いたことでしょう。
その後、天然真珠は需要を増していき、明治時代に真珠の養殖技術が発明されたのです。

千個の貝の中に一粒あるかどうかの天然真珠を、人の手によって生み出すことに成功した御木本幸吉はパールジュエリー、ひいてはジュエリー業界に大きな影響を与えました。

日本のジュエリーを世界へ

御木本幸吉が半円真珠の養殖を成功させたのが1893年。
真珠の養殖に成功すると真円真珠や白蝶真珠、黒蝶真珠の養殖にも乗り出し、ブランドの前身に当たる「御木本真珠店」を1899年に開店

真珠の基礎知識1:真珠の種類とは?

さらに1910年にはイギリスに店舗を構えるなど、日本産の養殖真珠は世界で瞬く間に広まりました。

また、アール・ヌーヴォー、アール・デコのジュエリーデザインを取り入れ、ジュエリーの制作技術も学ぶことで、ジュエリーブランドとしても発展を遂げたのです。

1937年のパリ万博に出展したミキモトは、パールとダイヤモンド、サファイア、エメラルドがふんだんにあしらわれた帯留めを出展。

 

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「矢車」と名付けられたそのアイテムは、パーツを組み替えることでリング、ブローチなど12通りの使用ができる多機能ジュエリーでした。

 

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卓越した技術力に加え、現代では真珠に新しい価値観を取り込む活動も行なっています。

2020年の「COMME des GARÇONS(コムデギャルソン)」とのコラボでは、「男性が真珠をつける」をテーマに、新しい世界を提示してくれました。

 

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2021年にはコラボ第二弾が発表されるなど、高い注目度を集めたのです。

ミキモトを代表する名品たち

伝統的な真珠の美しさと磨き上げられたクラフトマンシップ。
受け継がれる伝統と真珠への情熱は、最高品質のパールジュエリーを求める方にふさわしい。

ここではミキモトを代表する3つの名品をご紹介します。

M Collection

 

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ミキモトの頭文字Mを多彩な表現でジュエリーに落とし込んだシリーズ。
Mを連ねたシンプルなリングや、一見ではMとわからないような凝ったネックレスまで展開している、新しい時代のミキモトのシグネチャ。

特に目を引くのはパールリング。

 

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球体を包み込むような柔らかなアームのフォルムも、Mから構成されています。

全方位隙のない美しさで作り上げられています。

Kofuku no ki

 

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サンゴをかたどった、半世紀以上もブランドの顔として愛されてきたブローチ。
「Kofuku no ki」は貴金属とパールの組み合わせがエレガント。

枝のデザインも曲線を感じる優美なもの、デフォルメが効いたモダンなものと、好みのスタイリングに合わせて選べます。

豊かな実りを表すような真珠を胸に添えて。
大切な人へのプレゼントとしても喜ばれるでしょう。

MIKIMOTO Feather Collection

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飛躍への願いが込められた、躍動感あふれるコレクション。
しなやかに風になびいているかのような羽根は、パールを優しく包み込みます。

空気をはらんだようなフォルムは、ボリュームがありながらも軽やか。
淑やかな大人の肌に寄り添う、MIKIMOTOの技術力が込められた特別なシリーズ。

POINT

  • 「真珠王」と呼ばれた御木本幸吉が設立した「ミキモト」
  • 世界ではじめて真珠の養殖に成功
  • ヨーロッパの技術も取り入れ独自のスタイルを確立。真珠だけでないブランド力を世界に提示した

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第一回:TASAKI
第二回:TIFFANY&CO.
第三回:Cartier
第四回:Van Cleef & Arpels
第五回:BVLGARI
第六回:NIESSING
第七回:BOUCHERON
第八回:MAUBOUSSIN
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第十回:Pomellato
第十一回:MELLERIO
第十二回:Harry Winston