ジュエリーの基礎知識

知っておきたい!誕生石の一覧と意味(石名の英語表記つき)

ジュエリーやアクセサリーが好きな方なら、きっと関心が高い「誕生石」。
自分の生まれた月の宝石を身につけると、幸せを招くとも言われていますね。
しかし、実際のところ誕生石って一体何なのでしょう?

どんな意味があり、いつ生まれたのか。
今回は、誕生石をより深く知るきっかけとなる記事をお届けします。

そもそも誕生石って?どんな意味がある?

紀元前から人々に愛されてきた宝石。
しかし、誕生石の概念が生まれたのはごく最近のことなのです。

国によって異なる誕生石

1912年、アメリカでの制定をきっかけに、イギリス・フランスなどの国でも制定。日本では1958年に制定されました。

誕生石は世界共通のものでは?と思ってしまいますよね。
しかし、国によって誕生石が異なる場合もあります。

例えば、日本では9月の誕生石といえばサファイアですが、フランスではペリドット。反対に、3月の珊瑚や5月の翡翠は、他の国にはない日本独自の誕生石なのです。

誕生石の意味は?

国によって誕生石が異なるのは、販売者側の戦略や国ごとの事情を反映しているから。

珊瑚や翡翠は東洋七宝に含まれる、アジアと縁が深い宝石。
桃の節句になぞらえて珊瑚、新緑をイメージして翡翠を当てはめたという説もあります。誕生石は国によって、またはブランドによって異なるのです。

もし、自分の誕生石があまり好きでないのであれば、他国の誕生石を採用するのもよし。1月にはガーネット、7月にはルビーと月替わりで宝石を身につけるのも素敵ですよね。

誕生石を身につける上で重要なのが、必ずしも自分の月の宝石にこだわらなくとも良いということ。

石言葉、宝石の色や生成からイメージする意味合いで選ぶのもひとつですね。

誕生石一覧と石に込められた意味


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それぞれの月に制定されている誕生石。月によっては複数選定されています。
ここでは誕生石を一覧でご紹介。

大切な家族や恋人、友人の誕生石もチェックしてみてはいかがでしょう。

1月:ガーネット(garnet

柘榴のような赤色が有名ですが、緑にオレンジなど、カラーバリエーションが豊富。色だけでなく、原石が柘榴の種子のように見えることが名前の由来です。
中世では石の中に炎が宿っていると信じられていました。
石言葉は「真実」「友愛」。

2月:アメシスト(amethyst

艶やかな紫が特徴的なアメシスト。宝石の中でも歴史は古く紀元前にまで遡ります。
ワインのような色味から、持っているとお酒に酔わないという逸話も。
赤みがかったものから青みがかったものまであり、同じアメシストでも印象が異なります。
石言葉は「誠実」「心の平和」。

3月:アクアマリン(aquamarine

アクアマリンは透き通るような水色をベースに、グリーンやグレーがかったものなど、微妙な差異が魅力的。
ラテン語で「海の水」という意味を持つことから、船乗りが安全な航海を願って身につけることもあった宝石です。
石言葉は「幸福に満ちる」。

3月:珊瑚(coral

赤やピンク、白のカラーバリエーションがある珊瑚。
真っ赤なものは「血赤」、ベビーピンクは「エンゼルスキン」と呼ばれ、どちらも稀少性が高い宝石です。
色味に加え、色むらや斑点がないものが上質とされています。
石言葉は「幸福」「長寿」。

4月:ダイヤモンド(diamond

宝石の中でも「王様」と称されるダイヤモンド。無色透明であるほど価値は上がります。
しかし、一定の色の濃さを超えると「ファンシーカラー」と呼ばれ、希少で高価なダイヤモンドと認められるのです。
実はカット技術が未熟であった時代には、その輝きではなく「硬さ」が魅力の宝石でした。
石言葉は「純真無垢」。

詳しくは「ダイヤモンドの意味とは?基礎知識とカットの歴史」。

5月:エメラルド(emerald

アクアマリンと同じ「ベリル」グループのエメラルド。
インクルージョンができやすく、通常傷が目立たないようオイルを浸す処理がされています。産地によって特徴的なインクルージョンがあり、産地を特定する一つの目安となります。
石言葉は「幸運と幸福」。

詳しくは「エメラルド:意味と誕生月、エンハンスメント効果って?」。

5月:翡翠(Jadeite

翡翠は緑以外にも白や赤、青があり、透明感が高く色が濃いものが高品質。
また、翡翠は硬玉(ジェダイト)と軟玉(ネフライト)がありますが、誕生石として制定されているものは硬玉。
宝石の中で最も割れにくいため、くりぬいて丸ごとバングルとして加工されることもあります。
石言葉は「健康と繁栄」。

詳しくは「翡翠:意味と誕生月、ジェダイトとネフライトの違いとは」

6月:パール(pearl

有機物の宝石の中でも独特の輝きを持っているパール。
白やピンク、グリーンにゴールドと華やかなカラーが特徴的です。
形の種類も豊富でラウンドからボタン、バロックにツインと個性豊か。
古来より女性の美を象徴する宝石として、神話や偉人にまつわる逸話も多く残されています。
石言葉は「健康」「富」。

詳しくは「真珠の意味と石言葉、真珠の英語。卒業式・入学式に真珠が選ばれる理由は?」。

6月:ムーンストーン(moonstone

月明かりのように輝く「シラー効果」が特徴的なムーンストーン。
白以外にグリーンやピンクのバリエーションがあります。
月が夜を照らすように、旅人を導く石として安全や航海のお守りとしても用いられてきました。
月が宿ると信じられてきた神秘的な宝石です。
石言葉は「恋の予感」「健康と幸運」。

7月:ルビー(ruby

サファイアと同一のコランダムの中でも、赤のみを発色するルビー。
色味や濃淡で価値も大きく変わります。
青みを帯びたものは「ピジョンブラッド」と呼ばれ、とても美しく希少です。
ヨーロッパでは血や炎、情熱を象徴する宝石とされていました。
石言葉は「情熱」「慈しみ」。

8月:ペリドット(peridot

太陽の石として崇められていた歴史もあるペリドット。
オリーブのような色味と、オイルを塗ったような艶やかさが特徴的です。
照明の下でより輝きを増すので、「イブニング・エメラルド」と称されます。
石言葉は「幸せ」「夫婦間の愛」。

9月:サファイア(sapphire

多様なカラーリングを持つサファイア。
サファイアといえば青を連想しますが、それ以外はファンシーカラーサファイアと称されます。
「パパラチア」はオレンジがかったピンク色がとても希少性が高く、特別な宝石。
石言葉は「誠実」「愛情」。

10月:オパール(opal

遊色効果(プレイオブカラー)が特徴的で、角度を変えるたびに虹色の輝きが放たれます。
遊色効果を持たないものはコモンオパールと呼ばれ、地色の美しさが特徴的。
石言葉は「幸福」「希望」。

詳しくは「オパール:意味と誕生月、価値のある色「遊色」とは?」。

10月:ピンクトルマリン(pink tourmaline

「ない色がない」と言われるほど、カラーバリエーションが豊かなトルマリン。
その中でもピンクが
10月の誕生石として制定されています。
インクルージョンを有するものも多く、黒や褐色がかっていないものが品質が良いとされています。
石言葉は「広い心」「思慮深さ」。

11月:トパーズ(topaz

鑑定技術が確立していない時代には、様々な宝石がトパーズと呼ばれていました。
和名では黄玉(おうぎょく)ですが、ブルーにオレンジ、ピンクに無色と様々なカラーがあります。
その中でも赤に近いオレンジの「インペリアル」が、トパーズの中でも最も美しいと位置付けられています。
石言葉は「希望」「友情」。

11月:シトリン(citrine

シトリンはフランス語でレモンを指し、トパーズのイミテーションに使用されることもありました。
また、その色味から太陽の石・幸運を象徴する石と呼ばれ、商売繁盛と繁栄のお守りとして用いられた宝石です。
石言葉は「友愛」「希望」。

12月:ターコイズ(turquoise

トルコ石とも言われるターコイズ。実はトルコでは採取できない宝石です。
黒や茶色、白色の「ネット」が入ったものから、無地のものまで様々。
中でも「スリーピング・ビューティー」は価値が高く、混じり気のないスカイブルーの色味が美しい宝石です。
石言葉は「成功」「繁栄」。

12月:ラピスラズリ(lapis lazuli

夜空のような青が特徴のラピスラズリ。
黄鉄鉱を多く含むものは、夜空に星がきらめくようでとても綺麗。
装飾品だけでなく、化粧や絵画の顔料にも使用されました。
白い筋模様が多くなると、評価が下がるとされています。
石言葉は「成功の保証」。

 

宝石に込められた意味に関しては、こんな効果があるよ!と断言できるものではありません。
しかし、宝石の色や輝き、カットといった外観的な要素と同じく、宝石を選ぶ基準のひとつです。

誕生石に求める基準を明確にすることで、きっとあなたにぴったりの誕生石と出会えることでしょう。

POINT

  • 国によって誕生石が異なるのは、文化的な背景や事情が反映されているから
  • 生まれた月だけでなく、月ごとで誕生石を楽しむのも素敵
  • 石言葉や意味は誕生石を選ぶ基準のひとつ

 

参考文献
「天然石・ジュエリー事典」 中央宝石研究所監修