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日本最大の宝飾展 第30回国際宝飾展(IJT2019)レポート

日本最大の宝飾展「国際宝飾展」をご存知ですか?
会期中に発表される日本ジュエリーベストドレッサー賞のニュースをご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は1月23日(水)~26日(土)に東京ビッグサイトで開催された第30回国際宝飾展・通称IJT2019(INTERNATIONAL JEWELLERY TOKYO)のレポートをお届けします!

日本最大のジュエリーの展示会・IJT

世界35か国・約1100社が出展する大規模なジュエリー業界の展示会

IJTは日本最大の宝飾展。BtoB(業界)の購入・買付けのための展示会です。
世界35カ国からダイヤモンドや色石の素材及び製品、真珠、地金チェーン、パーツ、アクセサリー、さらに加工機器など関連製品のメーカーや卸(約1100社)が出展し、日本や中国などアジア各国の小売店バイヤーやメーカー・卸の仕入・デザイナーの方などが来場され、買い付けやブランド導入などを行います。

来場者数は例年約30,000名。近年はジュエリーコーディネーター、個人のデザイナー、ジュエリーを勉強中の学生、宝飾品に関心のある方々…と来場者の間口は広がっているようです。市場の変化とともに展示会の方向性にも注目していきたいです。

30年の歴史を誇る、日本ジュエリーベストドレッサー賞

一般の方に印象が強いのは会期中に発表される日本ジュエリーベストドレッサー賞ではないでしょうか。


【第30回受賞者】

  • 10代 浜辺美波さん
  • 20代 吉岡里帆さん
  • 30代 橋本マナミさん
  • 40代 常盤貴子さん
  • 50代 紫吹淳さん
  • 60代以上 森昌子さん
  • 男性 舘ひろしさん
  • 特別賞 コシノジュンコさん 加山雄三さん

「各世代で最も輝いている人、宝石の似合う人を表彰する賞」として30年の歴史を誇っています。歴代の受賞者を見ていくと時代ごとの人気俳優像が掴めそうですね。

市場活性化に長けた小売店に贈る全日本ジュエリーショップ大賞も選出されています。(第2回大賞は東京江戸川区・ハナジマ)。

ジュエリー業界、2019年の話題は合成ダイヤモンド

資産価値のあるラグジュアリージュエリー

IJTでは「資産運用EXPO」が同時期開催されるようになりました。IJT2019会場内でもまさに資産価値となる価格帯のラグジュアリージュエリーが展示されています。

上代300万円以上のラグジュアリージュエリーゾーンには世界12カ国30社が出展。さまざまな出展社の緻密な輝きに満ちたハイジュエリーやレアストーンを垣間見られるのはこのような大型展示会ならでは。迫力ある美しさに圧倒されます。
欧米やアジアなど海外からの出展ブースでも、独特の個性豊かなデザインや素材使いに目を奪われました。

業界で注目される「合成ダイヤモンド」の動向

さてジュエリー業界では「合成ダイヤモンド」が2019年の大きな話題。会期中も多くの講演・セミナーが実施されていました。
1796年にダイヤモンド=炭素の結晶と発見されてから、人間は長い間ダイヤモンドの合成に挑戦してきました。ついに天然ダイヤモンドと遜色のないクオリティを持つ合成ダイヤモンドが本格的に流通し始め、市場にもさまざまな影響があるようです。ダイヤモンドの話題についてはいずれまた改めてご紹介したいです。

ちなみにIJTはガイドブックも充実しています。宝石・貴金属マーケットや今後の予測を分析したページ、熟読してしまいました!

普段使いのジュエリーや天然石…展示会は発見の宝庫

実は幅広い価格帯。ライトジュエリーも充実

資産価値やダイヤモンド、話がラグジュアリーすぎる…と思われた方、実は会場内の品々の価格は驚くほどに幅広いと言えます。主催者資料によれば5000円代からの豊富な品揃え(注:小売業者向けの下代など出展者によって提示内容は変わります)、普段使いのジュエリーも数多く出展されているのです。
なお若い世代に向けた「ガールズジュエリーEXPO」も同時開催されています。

リ・ジュエリー」というゾーンでは中古ジュエリーを取り扱っており、市場の拡大を反映してこちらもかなり広いエリアです。過去に優れた技術で作られた日本のジュエリーは海外でも人気。中古ジュエリーのお話もまた別途お届けしますね。

近年、人気急上昇!ジェムストーンゾーン

鉱物好きの方ならジェムストーンなど素材関係がおすすめです。近年人気急上昇だそうです。こちらも資産価値レベルからお小遣いレベルまで幅広い価格帯の品揃え。希少な鉱物から馴染みのある貴石・半貴石、大型原石からルース、天然石ブレスレットなどが並びます。
独自の技術を使ったルースやお求めやすい価格のルースを販売しているブースはデザイナーや学生さんなどで盛況でした。(写真:シミズ貴石

ジュエリー業界の大きなトレンドを体感できる上、デザイナーやクラフトマンの繊細なアイディアや技術の一端、海外の個性的なジュエリー、レアストーンなど、見るものはみな刺激的…展示会はまさに発見の「宝庫」ですね。

なお次回のIJT(東京)は2020年1月20日~23日に開催されます。第31回国際宝飾展 概要はこちら

【参考:東京・神戸・横浜で4か月ごとに開催される国際宝飾展】
1月:東京 国際宝飾展(IJT)…日本最大の宝飾展
5月:神戸国際宝飾展(IJK)…阪神淡路大震災の復興目的でスタートした西日本最大の展示会
10月:横浜 国際宝飾展 秋(秋のIJT)…2013年より開催

POINT

  • 国際宝飾展(IJT)は日本最大のジュエリー業界の展示会
  • 2019年のジュエリー業界の話題は合成ダイヤモンド
  • 幅広い価格帯・内容の展示があり発見の宝庫

【展示会詳細】
◆展示会名:第30回 国際宝飾展(IJT2019)/第7回ガールズジュエリーEXPO東京
◆会期:2019年1月23日(水)~26日(土)10時~18時(最終日17時)
◆会場:東京ビッグサイト
◆主催:リード エグジビション ジャパン株式会社/一般社団法人日本ジュエリー協会
◆出展社数:35カ国約1100社(日本最大の宝飾展)
◆来場者数:約30,000名(最終見込み) ※2019年1月28日付来場者速報(主催者発表)26,359名

※本取材は、主催広報及び出展企業に取材・撮影許可をいただいております。(ヒカリモノガタリ編集部)