春は卒業式・入学式のシーズン。
しかし今、新型コロナウイルス禍の影響で式典の簡素化なども言われていますね。
「セレモニースタイル」「セレモニースーツ」とは?「フォーマルウェア」との違いは?
今回は式典の服装の最新事情を踏まえながら、「セレモニースタイル」の意味と、「買い足し」でも大丈夫?卒業式・入学式の母親の服装をセレモニースタイルに見せるヒントをお届けします。
セレモニースタイルとは?フォーマルウェアとの違いは?
「セレモニースタイル」「セレモニースーツ」とは
セレモニー(ceremony)とは儀式や式典のこと。式典とは、祝賀や記念などを一定の形式に従って行う行事のことです。
「セレモニースタイル」とは式典にふさわしいスタイル。「セレモニースーツ」とは式典にふさわしいスーツ。作り手側が卒業式・入学式といった式典での着用を意識して提案している服装を指します。
セレモニースタイルとフォーマルウェアの違いは?
「冠婚葬祭といえば“フォーマルウェア”では?」という疑問も浮かびますよね。
フォーマルウェアとは日常着とは違う改まった装い、「礼服」。
冠婚葬祭の時にふさわしい服装とされ、正礼装・準礼装・略礼装という3つのドレスコードがあり、昼の装いと夜の装いもそれぞれ。基本的なルール・マナーが決められています。(和装の場合も格があります。)
式典での服装は、本来は正礼装。
しかし、どんどんファッションがカジュアル化している現代。中でも、幼稚園/保育園や小中学校の式には、より自由で幅広い着こなしが広まっています。
例えばパンツ。本来のフォーマルではスカートのほうが格式が高いとされていますが、エレガントなパンツスーツスタイルで卒業式・入学式に参加される方も実際には増加しています。
コロナ禍で式典じたいが中止・簡素化される中、この傾向は加速。
その中で「フォーマルウェアより自由な発想、でも式典にはふさわしい」と考えられるファッションを「セレモニースタイル」と呼ぶようになってきました。
また、フォーマルウェアという用語はブラックフォーマルウェア(主に喪服)/カラーフォーマルウェア(結婚式などで着るようなドレス)として使われているため、それらの商品と区別する意味もあると思われます。
「セレモニースタイル」に見せる3つのポイントとは?
卒業式・入学式の母親の服装は?
さて実際の服装選び。
卒業式・入学式の主役は子ども。親としては式典に敬意を持ち、祝福や感謝の気持ちが装いに現れていれば問題ないのではないでしょうか。
基本的な考え方や装いはこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
何をプラスすればいい?「買い足し派」3つのポイント
「セレモニースタイル」「セレモニースーツ」を選べば基本的に間違いないのですが…。
今「親の出席がどうなるか不透明で、準備しにくい」「簡素化でもあり、手持ちの服をうまく活用したい」といった悩みを持つ方も多いのでは。
そんな時は、手持ちの服に何かアイテムをプラスすることでもセレモニースタイルに見せることができます。
何を追加すればいいのでしょうか?3つのポイントを考えてみました。
- ほどよい華やかさ…祝福の気持ちをプラス。「立体感」や「ツヤ・輝き」をプラスしてメリハリを
- きちんと感…シャープさ、縦のラインを意識して整った印象に
- 式典に合ったカラー…卒業式はよりおごそかに「ダーク系」・入学式は明るい未来をイメージする「ホワイト系・淡色系」になるような色味をプラス
セレモニースタイル「買い足し派」へのヒント
具体的なアイテムを見てみましょう。
「ブラウス」で華やかさをプラス
胸元・顔回りが華やかになるブラウス。
すでにお持ちのジャケットやスーツを式典でも使うなら、ボウタイブラウスやラッフルブラウスなど、立体感のあるディテールのブラウスを手に入れてみて。
レース素材やサテンなど華やかさや艶(つや)のある素材を選ぶのもセレモニー感を出すコツ。
黒やネイビーなどのダークカラーとホワイト系、2色持っていると同じスーツでも卒業式・入学式と雰囲気を変えられます。
「ボトム」はエレガントなイメージで選んで
パンツやスカートを買い足せば、卒業式はスーツのジャケット×スカートコーディネート、入学式はスーツで…といったアレンジができます。
セレモニー感のあるエレガントなイメージを出すには
- 丈は長め(座っても膝が出ない)
- 落ち感のある素材
を選ぶのがおすすめ。落ち感とは、しなやかに下に落ちるような素材感のこと。一般的にはポリエステル、シワになりにくいのもメリットですね。
プリーツスカートやセンタープレスのあるパンツだと縦のラインを強調してきちんとした印象がアップ。
またレース素材のスカートも立体的な華やかさをプラスできるアイテムです。
ブラウスとパンツ/スカートを同素材で揃えて、ジャケットを合わせるコーデも素敵ですね。
「アクセサリー」の魅力でセレモニースタイルに
シンプルなスーツやワンピースも、アクセサリーの存在感を活かせば一気に華やかスタイルになります。
顔回りに輝きを添えるイメージで、真珠(パール)のネックレスなどを身に着けてみて。
コサージュも、立体感・色味を手軽にプラスできるセレモニー向けの小物です。
卒業式と入学式でそれぞれアクセサリーの種類や色味を変えるだけでも、印象をアレンジできます。
くわしくはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
POINT
- 「セレモニースタイル」とは式典にふさわしい服装のこと
- 服装のカジュアル化や式典の簡素化で、より自由な発想が広まる
- 買い足し派は「華」「きちんと感」「卒業式向け?入学式向け?」など、プラスするポイントをおさえよう
今の時代、さまざまな状況を乗り越えて、精一杯園生活や学生生活を送ってきた子どもたち。どんな形の式典であっても、祝福の気持ちいっぱいで、記念のときを大切にしたいですね。
【あわせて読みたい】会えない人にも祝福を。卒業・入学に贈る英文メッセージは、日本語でのひとことのヒントにも役立ちます。
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マーケティングディレクター、ジュエリーに詳しいライター、女性メディアライター、ジュエリーデザイナーなどによる専門チーム。