ジュエリーの基礎知識

宝石の模様。縞模様や風景、どんな柄の色石がある?代表的な模様の種類7選

風景や植物を額縁の中に閉じ込められたら。
または好きな模様をジュエリーに仕立てることができたら。

実はそうした願望を叶えてくれる宝石があります。

今回は宝石の模様について。
特徴的な柄や種類、石に表れた不思議な魅力をお届け。

スタンダードからレアまで!宝石模様7選

思いがけない模様を示す宝石たち。
そのひとつひとつが表情豊かで、自然が生み出したからこそ唯一無二の個性を持っています。

たくさんの模様がありますが、どんな種類の宝石が模様を示すのでしょう。

縞模様

宝石の模様といえば、最も種類が多いのが縞模様(しまもよう)。

カルセドニーの一種である「瑪瑙(めのう)」は縞模様を代表する宝石。
特に平行の縞模様を持つ瑪瑙は「オニキス」と呼ばれます。

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二色から多色の層を楽しめ、またその幅や入り方も鉱物ひとつひとつで異なります。

おもにカボションカットからタブレット(板状)カット、またはビーズカットが施されます。

また、同じカルセドニーの仲間である「アゲート」も縞模様を示します。

基本は同心円に層を成すため、そのままスライスしてプレート状に切り出されることも多い宝石。

着色処理を施されたものも多く市場に出回っており、自然にはないビビットなカラーを楽しみたい方にもおすすめ。

カルセドニー以外には、透明石ならではの水彩絵の具が溶け合ったようなコントラスを楽しめる「フローライト」に、「ロードクロサイト」のなかでもピンクと白の縞模様が浮き上がる「インカローズ」があります。

植物模様

まるで葉っぱを閉じ込めたかのような宝石を見たことはありませんか?

水晶の一種、「デンドリティック・クォーツ」は樹枝状のインクルージョンが特徴的な宝石です。

虫入りの琥珀があるように、葉っぱ入りの宝石もあるのではないかと思いますよね。

しかし、樹木に見えるこのインクルージョンの正体は二酸化マンガン

クォーツに入ったクラック(ヒビ)に二酸化マンガンが染み込み、複雑な模様を生み出しているのです。

クォーツ以外に樹枝状のインクルージョンを含む宝石は「ジャスパー」。
デンドリティック・ジャスパー」は不透明だからこそより化石感を堪能できます。

実はどちらも「石英(せきえい)」に含まれる仲間であり、ジャスパーは不純物をより多く含むため不透明になったものを指します。

蜘蛛の巣模様

黒、褐色の脈が走る石。
「マトリックス」、または「スパイダーウェブ(蜘蛛の巣)」呼ばれる模様を有するのは「ターコイズ」。

「マトリックス」は元々「母岩(ぼがん)」を指し、微細な結晶が集まることでこの母岩も取り込み特徴的な模様を形づくります。

ハウライト」も蜘蛛の巣のような模様を示し、白地に黒や灰色の脈がコントラストが効いていて美しいですね。

ターコイズと同じく結晶生成時にこの模様が生まれました。
結晶が成長する過程で入ったクラックに染み込んだのが酸化鉄をはじめとする不純物なのです。

風景模様

自然が生み出した芸術。
海の色や木々が揺れる様、地平線に沈む夕日にいつだって私たちは魅せられてきました。

そうした風景の一瞬を切り取ったかのような宝石が「ピクチャー・アゲート」。

空と地、または海。
どんな風景も見事な色の層で表現してくれます。

ある時は冬の雪降る昼。
またある時は砂漠の熱帯夜。

まさに絵のような宝石です。

水面模様

海の水を両手で掬った輝きをそのまま閉じ込めた「ラリマー」。

たゆたう水の流れから荒々しい渦巻き模様まで、海の表情を多彩に表現した宝石。

濃い色から薄い色まで、あなたの思う海の色を選べるのも魅力的ではないでしょうか。

星模様

満点の夜空でなくても、いつも暗い空に輝くのは星。

ラピスラズリ」は群青色の空に金色のインクルージョンが眩しい、絵本から飛び出してきたかのような幻想的な星空を堪能できます。

流星群がお好きなら「ルチルクォーツ」は、流れ星を透明な宇宙に閉じ込めたようにも見えますね。

孔雀模様

クレオパトラも愛した宝石とされる「マラカイト」。
和名の孔雀石(くじゃくいし)の通り、孔雀の羽のような独特の模様を示します。

カット方向によっては縞模様にもなります。

POINT

  • 宝石の模様は自然が生み出した唯一無二の個性
  • もっともポピュラーな縞模様を持つ宝石はオニキス、アゲート、フローライトなど
  • デンドリティッククォーツのインクルージョンは葉っぱではなく二酸化マンガン

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