ジュエリーの基礎知識

「サステナブルジュエリー」「エシカルジュエリー」とは。ブランドの取り組みや素材

令和時代のトレンド記事でも触れたサステナブルエシカル
生活をおくるなかで、特にモノを購入する際に意識するキーワードではないでしょうか。

ジュエリーでも「サステナブルジュエリー」や「エシカルジュエリー」といったワードが注目を集めています。

しかし、ジュエリーにおけるサステナブル・エシカルとはいったい何を指すのか、どんな基準でそう呼ばれているのかいまいちわからないですよね。

今回はサステナブル・エシカルジュエリーについて。
サステナブルなブランドの取り組み、エシカルな素材とは?

ジュエリーにおけるサステナブルとエシカル。どんな取り組みがある?

そもそも「サステナブル(持続可能)な取り組み」や「エシカル(倫理的・道徳的)なものづくり」に正解はありません。

環境へどのくらい配慮するか、モノが作られるプロセスをどのくらい重視するかは個人・企業によって異なるからです。
実践する人の数だけサステナブルな取り組みがあるといえるでしょう。

ジュエリーにおけるサステナブル・エシカルで注目されるのは、おもに3つの取り組み。

宝石や貴金属の調達方法

宝石や貴金属の仕入れにおいて、産地やどのようなルートで仕入れられたのかは最初に注目されるポイントです。

たとえば世界中で産出するダイヤモンド。
内戦が起こっている地域で産出するダイヤモンドは「紛争ダイヤモンド」と呼ばれます。

売却資金で武器を購入するなど、紛争当事者の資金源となる紛争ダイヤモンドは、内戦が長引き被害が深刻化する大きな要因。

紛争ダイヤモンドを使用しないことを掲げたブランドもありますが、紛争ダイヤモンドなのかは見てわかるものではありません。
ダイヤモンドに限らず、宝石は私たちが目にするまでに何十、何百もの人の手を経てやってくるからです。

では、紛争ダイヤモンドを使用しないことを実現するにはどうすればよいのでしょう。

それは、原産地やサプライチェーンが明らかになったダイヤモンドのみを使用すること。

Tiffany(ティファニー)」では、0.18ct以上のダイヤモンドには原産地の情報を提供。
エシカルダイヤモンドの認証を行なっているジュエルツリー財団は、認証された鉱山、カット工場のふたつを経たダイヤモンドのみに証明書を発行しています。

貴金属も同様、100%エシカルゴールドを使用したブランドも登場しています。

環境に配慮した素材選び

つぎに注目したいのは、素材自体が作られる過程や、その素材の特長について。

ミキモト(MIKIMOTO)」では、産業廃棄物の排出をゼロにする目標を掲げています。
ミキモトといえば真珠ですが、真珠養殖の際に排出される貝肉の再利用を考案、実用化に成功しました。

また、人工宝石もひとつ。
品質、量ともに安定した供給を期待できるのは、合成宝石や人造宝石の特長ともいえます。

そして貴金属。
ジュエリー制作の際に出る金属の削り粉や、使わなくなった貴金属を溶かして再形成する方法が挙げられます。

ハム(HUM)」は、リファインメタル(再生貴金属)の使用を行う「REFINE METAL PROJECT」を立ち上げました。
貴金属の再利用は、加工時に出た金属も無駄にせず、環境への影響も抑えることができるのです。

ブランド・企業としての活動

さいごは、提供しているブランド・企業の姿勢です。

リサイクルメタルを使用していなくても、サステナブル・エシカルジュエリーと呼ばれるものもあります。
売り上げの一部を寄付するチャリティージュエリーがその例です。

日本ではじめてサステナブルジュエリーブランドに認定された「ハスナ」では、地域一体となって環境を守る取り組みを行う愛媛県西予市明浜町のあこや真珠を使用したコレクションを展開。

サステナブル・エシカルな素材の使用だけでなく、環境に配慮した活動の輪に加わったり、それを支援する姿勢も注目されます。

「リフレッシュメント」に「リフォーム」。サステナブルな楽しみのあるジュエリー

ジュエリーそのものが持つサステナビリティ(持続可能性)にも注目

フリマアプリの利用が定着しつつある現在、新たにモノを購入する際「使わなくなった時に売れるかどうか」が重要視されています。

まだ使えるモノを必要な人につなぐ。
捨ててしまうより、そのままタンスで眠らせておくよりも、二次流通はサステナブルな取り組みといえるでしょう。

二次流通を考えたとき、重要となるのはブランドバリューやモノの耐久性ですよね。
衣類に比べて消耗しづらく、磨き直しや宝石のリカットができるといった点で、ジュエリーはそもそもサステナブルな要素を持っているという見方もあります。

新品仕上げをされたリフレッシュメントジュエリーは、価格面だけでなく作られた年代の魅力やサステナブルという視点でも評価できるもの。

また、ジュエリーはリフォームができます。
洋服のリメイクは限られていますが、宝石は爪を外して、貴金属は溶かせば何度でも再利用可能。

どんな素材を使用していて、どんな活動を行なっているか。
認定や証明書も大事ですが、多角的な視点からみてサステナブルで愛せるモノかどうかの判断が、これからの消費に欠かせなくなりそうですね。

POINT

  • サステナブル・エシカルジュエリーの定義はブランドにより異なる
  • 原産地やサプライチェーンが明らかになった素材の使用もサステナブルな取り組みのひとつ
  • 素材の透明性だけでなく、ブランド・企業の姿勢にも注目

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