ジュエリーの基礎知識

中古ジュエリー?新品仕上げ?リフレッシュメントジュエリーとは

宝石って奥深い…精巧なつくりのジュエリーに心惹かれる…でもお財布が…というあなた。
中古ジュエリー改め「リフレッシュメントジュエリー」という選択はいかがでしょうか?

一度使われたり小売店で販売されたら、品物は「中古」。
でも、ことジュエリーに関しては一般的な中古品とは違う点が多々あるのです。

リフレッシュジュエリーって?中古ジュエリーとは何?新品仕上げって何?…興味はあるけれど詳しく知らない方も、中古ジュエリーは何となく不安という方も、今回は知りたいのに知られていない「リフレッシュメントジュエリー」の世界を覗いてみましょう!
御徒町の隠れ家的宝石店、河原宝飾様に取材していろいろお聞きしてきました。

中古?新品?ジュエリーはそんな小さな世界観では生きていない

そもそも中古って何?

中古品はセコハン(Secondhand)やユーズド(Used)とも言われ、専門的には「古物(こぶつ)」と呼ばれます。一度使用されたり販売された商品が古物となります。

日本の法律には「古物営業法」があり、一度使用された物品または使用のために取引されたものを「古物」と呼んでいます。新品未使用であっても一度販売されたものは法律的には古物です。古物の売買には古物商許可が必要です。

近年はエシカルな視点から中古品のリサイクルやリユース等が推奨される一方、個人間取引も増加していてかなりカオスな市場と言えますね。

他の商品とは違う「ジュエリーの時間」

ここでぜひ知っておきたいのが、家電など他の工業製品などと明らかに異なる「ジュエリーの時間」。

例えば、宝石。
そもそも石(鉱物)の視点に立てば、この世ですでに何千万年、何億年と過ごしてきているわけですから、昭和や平成といった人間社会の数十年の差など一瞬にすぎません。

採掘されてからジュエリーになるまでも時間がかかり、場合によっては数百年前に採掘された石が世界中を回って今この地に来たのかもしれないのです。
貴重な資源である金などの貴金属も、何度も回収されて溶かされ作り直されるものです。

つまりジュエリーに関してはそもそも一般的な「新品」「中古品」という発想があまり当てはまらないのです。

ジュエリーが何代にも渡って受け継がれることは普通ですし、時代を超えて価値が上昇する品もあります。またジュエリーの素材を活かしながら新たな姿に変えることも可能です。

ジュエリーは絵画や美術品と同じ分野のもので、使って劣化したり摩耗したりする一般的な中古品とは違うという点をまず押さえておきましょう。

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「リフレッシュメント」とは何をするの?

さてお話をお伺いした河原宝飾様では、中古のジュエリーを「リフレッシュメントジュエリー」と呼んでいます。

「リフレッシュメント」…よく「新品仕上げ」と言われるものですが、具体的にどのような手がかけられるのでしょうか?

河原宝飾様では、基本的に次の4つのプロセスを行っています。

  • 洗浄…細かい汚れを落とします。
  • 研磨…細かい傷や凸凹を研磨してくすみを取り綺麗にします。
  • 修理…サイズ直しや留め具の調整など必要に応じて修理をします。
  • 鑑別…専門機関に依頼して宝石を鑑別します。

河原宝飾様では宝石の鑑別を行う(専門の鑑別機関に依頼する)ことが多いそうです。
もともと鑑別書がついていたジュエリーでも、改めて調べてみたら違う石だった!ということもあるそうですよ。

リフレッシュメントジュエリーの良い点・悪い点

ではこのリフレッシュメントジュエリーの良い点と悪い点とは何でしょうか?

良い点 1.価格が安い

同程度の大きさの宝石や貴金属の量で考えると、初期の製作・販売時にかかるコストが省けるため、お買い得と言えます。
アンティーク・ジュエリーやヴィンテージ・ジュエリーになるとまた別の価値観になってきます。

良い点 2.今では手に入らない技術・魅力がある

昭和の時代の凝ったつくりなど、失われた技術を愛でることができるリフレッシュメントジュエリー。
宝石が悠久の時を超える一方、ジュエリーデザインはその時代その時代の感覚を表現したもの。また職人の技術など、今ではもう手に入らない素晴らしい品もあります。
その時代だからこそ生まれた個性や価値があるのもリフレッシュメントジュエリーの魅力なのです。

悪い点 商品が玉石混交

これはあらゆる中古品に付きまとう問題です。中には知識不足だったり意識がグレーな業者もいないとは言えません。信頼できるお店選びが重要となります。

信頼できる店・オンラインショップの見分け方とは?

オンラインショップを見極めて、信頼できるお店を探そう

もともとジュエリーを正確に撮影して掲載することは難しいもの。
特にリフレッシュメントジュエリーの場合、細かい傷などはわかりにくいので、できれば現物を確認したほうがいいのです。とはいえ、探すきっかけになるネットの手軽さも捨てがたいですよね。

信頼できるオンラインショップの見分け方とは?できればこの3つのポイントを押さえましょう。

  • 実店舗があるか(訪問して現物確認ができるか)
  • スタッフがちゃんと商品を説明できるか
  • 思い違いに対して対応がしてもらえるか

河原宝飾様の場合はすべてを兼ね備えている上、ネットで注文しても三日以内なら返品対応可のサービスがあるそうです(詳しくはご相談ください)。

不安な時はメールや電話で問い合わせるなど「ひと手間」をかけることでイメージの違いが解消されることもありますよ。

リフレッシュメントジュエリー、人気商品の傾向

日本では小ぶりで凝ったデザインの人気が続いています。レトロデザインへの関心から、あえて古いものをという方も増えているそうです。

一方、中国やインドなど海外では大ぶりで石の大きいものが人気です。これはバブル時代のジュエリーに多かったデザインで、「日本にはジュエリーの鉱脈がある」と言われているとか!

リフレッシュメントジュエリー、何となく不安…へのヒント

最後に「ジュエリーは記念に贈られたりする品なので、中古品には前の持ち主の気持ちがこもっているのでは?」と、不安に思う方がいるかもしれませんね。

素敵なリフレッシュメントジュエリーに出会ったけれど、何となくそう聞いたし…といった心配であれば、柔軟に考えることも判断のひとつです。

まず前の持ち主の気持ちとしては「この素敵なジュエリーを次の誰かに使ってほしい!」が大きかったのではないでしょうか。

ジュエリーを創ったデザイナーや職人の気持ちも。美しい宝石やデザイン・手仕事が多くの人に愛され受け継がれることは作り手の喜びであるはずです。

そして市場に流通している品ということは「ジュエリーとして客観的に高い評価を受けている品」という意味です。これは受け継がれるべき物だ!という価値をプロに見極められているのです。

物は使われてこそ生き生きとその命を生きるもの。
仕舞われっぱなしだったり、捨てられたり溶かされたりする装身具の中で、あなたと出会って次の時代を生きることができるジュエリーは幸せなのかもしれません。

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POINT

  • 「ジュエリーの時間」は人間社会の基準にはおさまらない
  • リフレッシュメントジュエリーの魅力は「価格」と「その時代ならではの技術・個性」
  • 信頼できるお店を選んで相談してみよう

未知の世界だったリフレッシュメントジュエリーの魅力、伝わりましたでしょうか?時を超えた新たな出会いも選択肢のひとつに加えてみてくださいね。

今回取材協力いただいた河原宝飾様はブログ・SNSなど情報発信にも積極的です。気になるジュエリーについてはお気軽にお問合せ下さい。

取材・写真・Instagram協力:河原宝飾

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河原宝飾バイヤーズブログ http://www.jw-kawahara.com/blog/