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「フリンジ」の意味。「フリンジ」と「タッセル」との違いは?流行のきざしもチェック!

海外セレブのファッションや、国内外ブランドのドレスバッグ・さらにはにまで、今季は「フリンジ」をあしらったデザインが増えています

フリンジってなに?

という人、

「知ってるけど、なんていうか、カウボーイみたいな感じでとっつきにくい…」

という人もいるかもしれません。

しかし、2020年秋冬から2021年春夏にかけては、いかにもボヘミアン、ウエスタン…というイメージから離れ、大人女性が街で着られる洗練されたフリンジのアイテムが多く出ていますよ!

今回は、そんな「フリンジ」の意味や、形がよく似ていてわかりにくい「タッセル」との違いなどを解説します。

「フリンジ」とは?

フリンジは英語で「fringe」と書き、カーテンや旗などの「房飾り」という意味のほかに、敷地などの「外縁」、ぱつんと切りそろえられた「前髪」という意味もあります。

発祥は古く古代オリエント時代にさかのぼります。

当時はフリンジが貴族の衣服に使われ、房が多いほど身分が高いことを表していたといいます。

また、ネイティブアメリカンや中東の国々をはじめ、世界各国で、揺れるフリンジは「魔除け」としても身につけられていたそうです。

現在は、ファッション分野ではおもにマフラーやストールの端の部分・バッグやブーツなどのレザー・ジャケットやスカートの装飾などに使われます。

 

「フリンジ」と「タッセル」の違いはどこに?

フリンジとよく似た見た目の「タッセル」。どこが違うのでしょうか。

ファッションを学ぶ人向けの教材を見比べてみると、「タッセルはフリンジの一種」と書かれているものも見かけ、用途や製法も近いことがわかります。

タッセルの最大の特徴は、フリンジのように平らに広がるのではなく根元を束ねた房状になっていること。

 

靴で比較してみると、下は、”ミネトンカ”の定番ショートブーツですが、こちらは「フリンジ」を使用しています。

対して、下のローファーについている飾りは「タッセル」です。


あのマリー・アントワネットもタッセルがお気に入りで、今でもヴェルサイユ宮殿を観光すると、カーテンやクッションなどあらゆる布製品に装飾をこらしたタッセルが使用されているのが分かります。

その後、タッセルやフリンジはパリの庶民にも流行し、しだいに一般に広まっていったといわれています。

2020-2021AWは、大人向けのフリンジアイテムが豊富

フリンジアイテムは、ともするとウエスタン調や民族調になってしまいがちでちょっと手が出ない…という大人女性もいるかもしれません。

でも、今季のフリンジは、モノトーンやニュアンスのある異素材ミックスなど、都会的で大人向けのアイテムも豊富です。

 

なかでもおすすめは、ストレートなシルエットのロングスカート


海外のハイブランドも、ロングスカートやドレスにフリンジを組み合わせたデザインを多数発表しており、日本でもこの先流行する気配が濃厚です。

もっと気軽に取り入れるなら、フリンジをあしらったバッグもおすすめ。

ピアスやイヤリングなどのアクセサリーも、フリンジやタッセルを使ったものがたくさん出ています。


ひとつ取り入れるだけでぐっと旬の着こなしになるので、ぜひお気に入りのフリンジアイテムを見つけてみて下さいね。

POINT

  • フリンジとは、アイテムの縁やポイントに使われる房状の装飾のこと
  • フリンジとタッセルの違いは、束ねてあるかどうか。束ねたものが「タッセル」
  • 2020年秋冬~2021春夏は、大人向けのフリンジアイテムが豊富スカートやバッグで取り入れて