ジュエリー・アクセサリーに携わる仕事をしたい!
となれば、制作やデザインといった職種を思い浮かべるのでは?
しかし、私たちが実際に関わることが多いのは、デザイナーでも職人でもなく販売員ですよね。
販売はブランドとお客様を繋ぐ、重要な役割を担っています。
つまり、ジュエリー・アクセサリーの魅力を伝える上で欠かせない大切な仕事なのです。
では、ジュエリー・アクセサリー販売には、何が求められるのでしょう?
第一回目の今回は、接客で必要な知識や、業務内容を簡単にお届けします。
ジュエリー・アクセサリー販売はどんな知識が必要?
ジュエリーの販売職といっても、勤めるショップによって求められる姿勢・知識は異なります。
ハイジュエリーを取り扱うのか、ハンドメイドをメインに取り扱うのか。
また、路面店か百貨店かといった場所によっても、適切な振る舞いは異なるはずです。
基本的には、ジュエリー業界の動向やブランドの歴史を把握することに加え、二つの知識が重要です。
貴金属や宝石、扱う素材に関する知識
販売員は、ブランドが扱うジュエリー・アクセサリーのプロフェッショナル。
その商品はどういった素材でできているか、使用している宝石はどんな性質を持っているのか。
デザインだけでなく、素材にもブランドならではのこだわりがあるはずです。
手に取るだけではわからないことを伝えるのも、ジュエリー販売員の役割のひとつ。
また、ジュエリー・アクセサリーは、ギフト需要も高いのが特徴です。
アレルギーはあるのか、どんなシーンで身につけるのか。
選ぶ本人が気づかないことも、素材に関する知識を幅広く持つことで、贈られる人が本当に喜ぶギフト提案ができるのです。
トレンドに関する知識
アパレルと比べると、商品の入れ替え頻度が低いジュエリー・アクセサリー。
しかし、今どんなアイテムが流行しているのか、どんなライフスタイルが求められているのかを把握しておくのが重要。
ジュエリー・アクセサリーは装身具と呼ばれるだけあって、身体を装うことで美しさを引き出してくれます。
つまり、生活と密に関係しているということ。
お客様の好みを把握して商品を勧めることはもちろん、ブランド・ショップの客層に応じたトレンドを追うことで、お客様が今求めているものが見えやすくなります。
ジュエリー・アクセサリー販売の業務内容
販売で求められる知識を把握したら、ジュエリー・アクセサリー販売が実際に何をするのかを簡単にご紹介します。
接客販売
まず、なによりも接客の時間が最優先です。
とはいっても、ただの挨拶や声がけ、商品の説明をつらつらとするのではありません。
お客様のタイミングに合わせた、的確なコミュニケーションが求められます。
たとえば、好きなブランドやデザインは、その良さを伝えようと前のめりになってしまいますよね。
しかし、商品に付加価値を与え、お客様の潜在的なニーズを汲むことが最優先。
なぜお客様がそこでショッピングをしているのか。
商品の魅力をどう伝えると響くのか。
これらをしっかりと踏まえることで、お客様ひとりひとりに合わせた接客がみえてくるはずです。
商品陳列・在庫管理
ショップの顔となるディスプレイ。
接客後は陳列も乱れてしまうのですが、のちの接客に響かないよう、商品と値札をきちんと元の位置に戻しましょう。
また、定期的なレイアウトの見直しも重要です。
ただ綺麗に並べるのではなく、お客様からどう見えるかを常に意識。
汚れが気になる商品は、クリーナー・超音波洗浄器を使用して定期的にクリーニングを行うことを忘れずに。
そして、ジュエリー販売の仕事で欠かせないもうひとつが在庫管理。
とくに、サイズ展開が多いリングなどのアイテムは、細やかな在庫チェックで売り逃がしを防ぐことにつながります。
ジュエリー・アクセサリーの販売は、単に商品を売るだけではありません。
喜びであったり、特別感といった付加価値を与えることができるのです。
自分ならどんな付加価値を与えられるのか、お客様にとって喜びとなるのか。
それを考えながら販売ができると、また新たな視点を手に入れられることでしょう。
POINT
- ジュエリーがお客様にどんな価値を提供できるのかを考える
- 見ただけでは分かりづらい価値を伝えるために、素材の知識も必要
- 接客はもちろん、ディスプレイや在庫管理も重要な業務
次は販売の実践編!
基礎が身についたら、接客で重要なポイントを確認していきましょう
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大学卒業後、ジュエリー専門学校にてメイキングとデザインを学ぶ。ジュエリーセレクトショップ・百貨店にて販売員経験あり。あなたとジュエリー・アクセサリーとの距離を縮める記事をお届けします。