「美しい装い」と「エレガンス回帰」。
2010年代までのいわゆる「ビッグトレンド」がない昨今のファッション業界の中で、このふたつのワードがトレンドを掴むヒントとなりそう。
数シーズン前からの流れである「タイムレス&シーズンレス」傾向はより強く。
「秋色夏服」や「夏のレザーシャツ」など、季節を越えた提案も2024SS(春夏)で多く見かけたのではないでしょうか。
アクセサリーはというと、各ブランドからコーディネートの「華」となるデザインが続々提案。
今回は2024-2025AW(秋冬)のアクセサリートレンドについて。
ファッショントレンドからみるアクセサリートレンドのアイディアを3つピックアップ。
2024-2025AW(秋冬)トレンドアクセサリー3選
2024-2025AW(秋冬)のファッショントレンドはこちらから。
「ジャケットやピーコートなど基本のテーラードアイテムが充実。トラッド感に華やかさをプラスする「トラッド×華」の着こなし」が拡大する2024-2025AW(秋冬)。
アクセサリーはトラッド感を意識した定番デザインではなく、定番のシルエット・柄・色に「華」を添える「キラキラ」「ボリューミー」なアクセサリーがランウェイに登場しました。
「ほっこり」に転んでしまいそうなトラッドをエレガントに仕立てるアクセサリーづかいが、今季のファッションで重要なポイントとなりそうですね。
その中でも、2024-2025AW(秋冬)注目すべき3つのアイテムは「インパクトフルなチョーカー」「肩に流れるチェーンピアス」「ジュエリーライクなトップス」です。
TREND 01:インパクトフルなチョーカー
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モノトーンのセーターにジャケット、ニットベスト。
トラッド&ベーシックなアイテムに今季欠かせないのが「インパクトフルなチョーカー」。
首元の空きに関わらず、幅のあるデザインのチョーカーを提案するブランドが多かった印象。
「Gucci(グッチ)」は、エレガントなブルーのコートをワンピースのようにまとって。
大きく空いたデコルテにコートと同じカラーのリボンを巻き、その上から彫刻的なメタルチョーカーを重ねることで、ブルーとゴールドのコントラストがより印象的に。
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「rabanne(ラバンヌ)」もハイネックにビジューきらめくチョーカーが華やかですね。
メタルやビジューがメインのチョーカーは、輝きを際立たせる「ファブリック」との組み合わせを意識してみて。
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「MARINE SERRE(マリーンセル)」は、シグニチャである「ムーンモチーフ」をパターンにおこしたニットベストに、ブラウンのレザーチョーカーを。
ピアスやバッグの金具と同じゴールドパーツで、エッジの効いたスタイリングに。
TREND 02:肩に流れるチェーンピアス
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ファッショントレンド記事でも取り上げた「キラキラ」。
チョーカーやピアスといった、顔まわりのアクセサリーはビジュータイプのデザインが豊作。
特にピアスは、肩にかかるほど長いチェーンタイプに注目。
「ERDEM(アーデム)」は、クロップドのデニムジャケットとブラウスをクリーンに仕上げる、シルバーカラーのチェーンピアスをチョイス。
モード感を演出するダウンヘアスタイルにいちばん映えるアイテムです。
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「ISABEL MARANT(イザベルマラン)」は、2024-2025AW(秋冬)人気カラーのカーキトレンチにアシンメトリーなチェーンピアス。
カーキに合わせがちなゴールドではなく、シルバーを合わせることでモダンに。
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「SAINT LAURENT(サンローラン)」は、レースとレザーの甘辛テイストにパールのフリンジピアスがロマンティックな世界観を構築。
パールジュエリーを新調するなら、どんなトレンドコーデもレディライクに落とし込む、フリンジタイプがおすすめです。
TREND 03:ジュエリーライクなトップス
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スニーカーにあこや真珠をあしらったスニーカーやヘッドフォン。
少し前にはビジューをあしらったコルセットやキャミソールなども登場し、ここ数年でジュエリーの領域が拡大。
洋服とアクセサリーの中間のようなアイテムを展開するブランドも増えました。
そんな中、2024-2025AW(秋冬)ではジュエリーのようなトップスを提案するブランドが。
ネックレスやピアスは不要。
それだけでジュエリーの輝きを放つトップスは、ベーシックなシルエットでも新しい表情を見せてくれます。
スパンコールがシルバージュエリーのような強さを放つ「Meryll Rogge(メリルロッゲ)」。
チノパンをラグジュアリーに仕立てる一着は、ジュエリー「レス」なのに圧倒的な存在感を。
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「MASU(マス)」からは定番のスパンコールフーディーを。
オパールのように光るスパンコールが、ジェンダーレスに着用できる一着。
トレンチコートやPコートなどのトラッドなアウターと合わせると、エッジの効いたスタイリングが完成。
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「Dries Van Noten(ドリスヴァンノッテン)」のルックでは、ベーシックなブラウスにエメラルドの原石を集めたようなトップスをレイヤード。
どんなシンプルなコーディネートも「華」やぐ、スペシャルな一着。
POINT
- 2024-2025AW(秋冬)のアクセサリートレンドは「インパクトフルなチョーカー」「肩に流れるチェーンピアス」「ジュエリーライクなトップス」
- 「インパクトフルなチョーカー」は、輝きを際立たせる「ファブリック」との組み合わせが重要
- ここ数年でジュエリーの領域が拡大、ジュエリーライクなトップスに注目
【あわせて読みたい】トラッドのアクセントに、ジュエリーライクな「シルバースニーカー」の選択肢を
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大学卒業後、ジュエリー専門学校にてメイキングとデザインを学ぶ。ジュエリーセレクトショップ・百貨店にて販売員経験あり。あなたとジュエリー・アクセサリーとの距離を縮める記事をお届けします。