ジュエリーの基礎知識

【宝石の種類】アンダリュサイト:意味と和名、硬度。多色性とカラーバリエーション

さっきとは色が違って見える。

イエローにグリーン、そしてピンク。
もしあなたがそんな宝石を手にしたなら、それは「アンダリュサイト(andalusite)」かも。

とても美しい、多色性を持つ魅力的な宝石とは?
今回はアンダリュサイトの基礎知識についてお届け。

アンダリュサイトの意味、和名、石言葉は?

アンダリュサイトの意味と和名

由来はスペインの「アンダルシア(Andalusia)」地方。
この地で発見されたのは、角度を変えると色も変わる不思議な宝石でした。

モース硬度は6半から7半、直方晶系のケイ酸塩鉱物。
劈開は二方向に完全。

和名は「紅柱石(こうちゅうせき)」。
英名とは由来が異なり、紅色の柱状の結晶であったことから名付けられました。

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ブラウニッシュカラーの印象が強いアンダリュサイトですが、後述する通りカラーバリエーションがとても豊富なのです。

主な産出地はブラジル、スリランカ。

アンダリュサイトの石言葉

アンダリュサイトの石言葉は「希望」「真実を見抜く」。
「見抜く石」との異名を持ちます。

多色性とは。アンダリュサイトの宝石質は希少?

アンダリュサイトの多色性。カラーバリエーションは?

実は透明石が極めて少ないアンダリュサイト
その多くが不透明から半透明。

カボションカットでキャッツアイ効果を示すものもありますが、透明石の美しさは格別。

宝石質のアンダリュサイトはブラジルのミナス・ジュライス、もしくはスリランカで産出。
多くは川の水で磨かれた、小さな結晶として発見されます。

カラーバリエーションはとても豊富。

グリーンにイエロー、ブルー、グレー、パープル、ピンクにレッドブラウン、そしてブラック。

グリーンからイエロー、ブラウンがかった色味の印象が強い宝石ですが、ミャンマーではブルーのアンダリュサイトが発見されました。

ひとつの石に複数の色が見えるため、その神秘さに惹かれる方も多いのではないでしょうか。

トルマリンなどのバイカラーやトリカラーとも異なる、角度で表情を変える石。
そのため、アンダリュサイトのカットは「多色性を活かす」ことが重要となります。

どの角度から、どのようにファセットをつけるのが良いのか。
美しきアンダリュサイトは職人の技量あってこそ、その魅力が発揮されるのです。

アンダリュサイトの変種「キアストライト」


シリマナイトやカイヤナイトと似た関係(同質異像)のアンダリュサイト

このふたつとの違いは結晶構造にあり、長柱状の結晶形を示します。

この結晶の形を活かしたような、グレーのアンダリュサイトの変種を「キアストライト(chiastolite)」と呼びます。

和名は「空晶石(くうしょうせき)」。

四つの結晶が集まり、金太郎飴のようにスライスすると断面が十字の形成しているのです。

スライス状にカットされたキアストライトはお守りとして身につけられることもあります。
一般的にはカボションカットが施されます。

取り扱い時の注意点は?

硬度は低くありませんが劈開が二方向に完全のため、衝撃は避けて。
特にインクルージョンが多い個体は要注意。

また、他の宝石と一緒に保管する際にも、ぶつけてしまわないように個別に保管を行なってください。

POINT

  • 角度によって色を変える「多色性」が美しいアンダリュサイト
  • カラーバリエーションはグリーンからピンク、ブルーにブラックと豊富
  • モース硬度は充分だけれどインクルージョンが多く劈開も完全のため取り扱いに注意
  • 十字を示すアンダリュサイトの変種「キアストライト」はお守りとして身につけられている

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