40代・アラフォー女性がよく口にするファッションの悩みの1つが、「似合う服が分からない」「手持ちも、お店に行っても、似合う服がない」というもの。
そこで今回は、いまの時代に大人女性が「おしゃれ迷子」になってしまう原因と、解決するポイントをお届けします。
似合う服がない原因 1)体型の変化
「ファッションモデルのようにやせているのが美しく、太っているのは美しくない」
「女性は若い方が美しく、年を取ると魅力がなくなる」
…ここ数年で、そんな旧来の価値観が少しずつ見直され始めています。
ふくよかで美しい「プラスサイズモデル」の人気も高まり、海外の広告やファッション誌などでも見かけるようになりました。
年齢とともに肉付きがよくなったり重力に逆らえなくなったりする体型を「隠す」のではなく受け入れて、より美しく見せる服やインナーが、今後求められていくのではないでしょうか。
ただ10代~20代の女性と30代~40代の女性、50代以上の女性では、胴体の厚み・胸やヒップのトップ位置など、その年代に共通した体型の特徴があります。
もし、20代の頃に気に入っていたブランドやショップで「似合う服が全然ない」と感じたら、少し顧客の年齢層が高めのお店ものぞいてみてはどうでしょうか。
見た目は変わらないシャツやニットなどのアイテムも、年代に合わせたパターンで裁断・縫製されていて、着てみるとしっくりくるかもしれません。
似合う服がない原因 2)似合う色の変化
人の見た目の透明感を左右する肌の水分量は年齢とともに減少することが分かっており、同じく毛細血管の働きも年齢とともに低下していくため、血色も悪く見えがちです。
そのため、数年前はよく似合っていた「くすみピンク」のニットをいま着ると、顔色が悪く見えてしまう…といったことも起こるわけですね。
また、流行のカラーもシーズンごとに変わり、同じ白でも、年によってクリアな真っ白がトレンドのときとナチュラルなオフホワイト系が多いときがあります。
いつもは白が似合うはずなのに、
「白がどうしても似合わない…年だから!?」
などと感じたら、その年は思い切って固定観念を捨て、ネイビーやグレー・黒など別の系統のカラーを選びにいくのもいい方法ですよ。
もちろん好きな色を堂々と着るぶんにはどんなカラーを選んでも問題ないのですが、いまひとつ似合っているか自信がない場合は、以下の記事で解説している「パーソナルカラー」も参考にしてみて下さい。
似合う服がない原因 3)服のカタチの変化
「去年は違和感がなかった手持ちの服を、今年着てみたら全然似合わない」
「とりあえずお店で購入したパンツ、いざ着て出かけようとしたらどうにも似合わない」
と、鏡の前でガックリしている人もいるのではないでしょうか?
実はこれは、あなたのせいや年齢のせいとは限りません。
同じに見えるアイテムも、襟の開き具合・肩幅・袖の太さ・ウエストのラインなど、毎年少しずつ最新のシルエットにアップデートされているので、1年経って着ると似合わない…というのはとてもよくあることなんです。
最新のシルエットの服を買ってきて、去年のアイテムと合わせた場合に「似合わない」と感じるのも、実は去年の服のシルエットが古いせいだった…という可能性もあります。
そして、Tシャツ・パーカ・ニット・シャツ・デニムなど「定番」といわれるアイテムほど、まだ着られると思っても、実はもう古いということが起こりがちです。
旬のシルエットを見分けられるようになるためのおすすめの方法は、雑誌やファッションビルなどで、登場するモデルやお店のスタッフさんがどんな服を着ているか、トップスなら特に襟元や肩幅、スカートは長さや広がり具合、パンツなら裾のシルエットなどをまとめてウォッチすること。
このとき、ウォッチの対象に自分より若い世代の雑誌やお店も含めると、よりはっきりと流行の傾向がつかめます。
その後、手持ちの服を見直してみて「これは今年のシルエットではなさそう」と感じた服は、部屋着にしたり、リサイクルショップに売ったりしてしまいましょう。
この繰り返しでワードローブを更新していけば、「似合う服がない・分からない」問題がかなり解消するのではないでしょうか。
▼大人女性のワードローブは何がどれだけ必要?は、こちらの記事でも具体的に解説しています。
POINT
- 体型の変化は悪くない!でもより美しく見せてくれる服選びを
- 肌も服も、年々色が移り変わるもの。固定観念を捨てよう
- 定番服は同じに見えてもアップデートされている
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フリーライター。新聞社や大手通販サイトにてファッション・ライフスタイル系記事を執筆中。幅広い世代の流行やトレンドから、自分を含めた大人女性が毎日のファッションにリアルに取り入れられるアイテムや着こなしのヒントを厳選してお届けします!