毎回好評!2019-2020AW(秋冬)シーズンのファッショントレンドの話題です。
このところ、どこか懐かしい感じのファッションが広まってきましたね。ヒカリモノガタリでもエレガンスムードやレトロモダンといったキーワードに注目してきました。
2019年秋は、そんな「ヴィンテージ」「レトロ」「クラシック」トレンドが本格的に開花、洗練されたレディライクなイメージで着こなしのポイントも変わっていきそう!
「レディライク」の意味は?全体傾向やカラートレンド、2019秋コーデのヒントは?
秋物の先行予約もスタートするこの時期。イメージ、色や素材、注目アイテムまで、2019-2020年秋冬ファッショントレンドをチェックしていきましょう!
2019年秋は、レディライクなスタイルを「決める」方向に。
懐かしい「レディのおしゃれ」感覚をアップデート
さまざまなブランドがエレガンス傾向をベースとした「ヴィンテージ」「レトロ」「クラシック」テイストを意識している2019年秋。
レディライクとは「貴婦人らしい、上品な」といった意味になります。
このレディライクやブルジョワ(歴史的に多様な意味のある言葉ですが、「上流イメージ」程度のニュアンスで使われています)などの品の良さを表すキーワードや、トラッド、ハンサムウーマンといった、よりスクエアでパワフルな女性像がイメージとして挙げられるようになってきました。
ゆるっとしたフェミニンスタイルから、ゆとりはあるものの、強さのある洗練された着こなしに移行していく流れを感じます。
着崩すよりはきちんと決めるところを作るスタイルに転換。ドレスダウンからタイドアップが優勢となりそうです。
これはゆるすぎるコーデが苦手だった大人世代には嬉しいトレンドかも。
ただし懐かしいレディそのままではなく、クリーンな印象や遊び心のある「アップデートされたヴィンテージ感」を意識していきましょう。
そして、普通っぽさやありふれた服に厭きた気分も強まり、「おしゃれ心」に火がつくシーズン。
よりモード感や個性の強いファッション、ブランドが熱い支持を集めるかも。
タイプが異なっても意志の強いデザインやクリエイティヴィティが求められそうな機運が高まっています。
こういった傾向は、1970~80年代の雰囲気に近い気がしますね。当時のモードを振り返ることも、着こなしのヒントになりそうです。
COLOR:カラーをうまく効かせて。注目カラーはイエロー系。
マスタード、レッド系、パープル…秋カラーコーデを楽しんで
近年話題のベイクドカラー(焼いたようなくすみカラー)やスモーキーカラー(少し煙ったような色味)といったニュアンスのあるカラーは人気継続。くすみすぎず、淡めのナチュラルカラーと合わせたりしてクリーンに着こなす方向です。
さらに工夫のあるカラーコーデも。モノトーンやベージュ・キャメル・ブラウンなどの茶系ベースに差し色を効かせたり、同系色で素材感の異なるアイテムを重ねるワントーンコーデに挑戦したり…秋カラーコーデを楽しみましょう。
注目カラーはイエロー系。マスタードやイエロー、オレンジ寄り…茶系とイエロー系は合わせやすいので、ぜひチャレンジしてみて。
レッド系もドラマティックなレッドからテラコッタ、ボルドー、ベイクドピンクなど赤みのバリエーションが豊富に。
ベーシックな茶系に、プラムやパープル、グリーン、ブルーといった「青みの華やぎカラー」を合わせるのも新鮮です。
FABRIC:懐かしくエレガントな素材感。柄が豊富に。
レトロテイスト素材やさまざまな柄の競演
2019年秋は、ヴィンテージ感やレディライクなイメージに合う光沢や落ち感のあるエレガント素材、レトロな表情のベロアやボア、コーデュロイなどに注目。
クラシックなダッド風ウールや、コート向けの上質なダブルフェイス(二重織)も人気です。
雰囲気はレトロでも、エコファーやエコスウェードといったサステナブルな素材も増加しています。
そして「柄」のバリエーションが拡大。秋シーズンの定番であるチェックはもちろん、ヴィンテージ感のある花柄、ペイズリー、レオパード、アート風、幾何柄…「柄×柄コーデ」も含め、柄を効かせる着こなしでおしゃれが盛り上がりそう!
DESIGN:ヴィンテージ感のあるレディライクスタイルに注目
ネック・肩・ウエストを「決める」傾向
ゆとりのあるサイズ感をベースにしたエレガンスムードは継続しつつ、コーデの指針が変わっていきそうな2019秋冬。
ボウタイブラウスやボックスシルエットのジャケット、ベストを合わせるレイヤードスタイル、ベルトでウエストマーク…首元や肩、ウエストを「決める」方向が強まります。ディテールに決めポイントのあるデザインも増えてきました。
注目アイテムとコーデのヒント
自分らしいレイヤード(重ね着)でコーデの楽しさが広がる2019年秋冬シーズン。
注目アイテムを活かし、「トラッド」「フレンチシック」「アート&クラフト」などテーマのあるスタイリングを楽しんでみて。
★メンズライクなジャケット、ビッグシャツなどに注目。特にレトロなチェック柄は人気が拡大。
★ヴィンテージ感のあるワンピース・セットアップも春夏から続いて人気。
注目はニットセットアップ。サロペットやジャンプスーツなど「つなぎ服」も復活。
★ボウタイなどレディライクな印象のブラウスに注目。
★ボトムはロング丈スカート人気が継続、トラッド感のあるプリーツスカートなど。
ボリューム袖やアシンメトリー(左右非対称)などのデザインアイテム、柄や異素材ミックスなども取り入れて、自分らしいメリハリのあるルックに。
またカラーの項で紹介した差し色の色味は、ジュエルカラー、カラーストーン(色石)の色でもあります。色石ジュエリーやバロックパールなどを取り入れた着こなしで、より大人っぽく。
POINT
- 2019年秋冬は、ヴィンテージ感のあるレディライクなスタイルに注目
- 崩すのではなく「決める」着こなしに。ウエストマークなどポイントを意識
- カラーや柄も豊富、おしゃれが楽しいシーズンに
若い世代には新鮮、大人世代にはちょっと懐かしいトレンドを楽しんでいきましょう。
また、こうなると逆にカジュアルスタイルはよりスポーツやアウトドアテイストが強まり、機能性素材などが追求されていく傾向になりそうです。
これから、より具体的に2019秋冬トレンドやコーデのヒントをご紹介していきますね。お楽しみに!
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マーケティングディレクター、ジュエリーに詳しいライター、女性メディアライター、ジュエリーデザイナーなどによる専門チーム。