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【2020-2021秋冬トレンド】サステナブルでエレガントに「着回し」⁈2020年秋冬ファッションの傾向

毎回好評!2020-2021AW(秋冬)シーズンのファッショントレンドの話題です。

クラシックでエレガントなムードが拡大してきた最近のトレンド。

ここに新型コロナウイルスの感染拡大による影響が!

大きな変化の時代。新しいライフスタイルに合わせ、ファッションについての考え方も変わっていきそう。

サステナブル・ファッション?「着回し」で自分らしいおしゃれラフコンフィな感覚?

変革期にある社会トレンドからイメージ・カラー・素材・注目アイテムまで、2020-2021秋冬ファッショントレンドを見ていきましょう!

2020年をサバイバル!サステナブル・ファッションが本格化。

新型コロナウイルス禍と「愛着」「着回し」志向

2020年春夏ファッションの記事で「波乱の年になりそう…」とは予測していたのですが、想像を超える大波乱となった2020年。

新型コロナウイルス感染拡大の影響でさまざまな活動にブレーキがかかる今、私たちのライフスタイルや「着る」意識も変革期を迎えています。

まずはこの2020年秋冬をサバイバルしなくては!
自分が生きるため、健康であるためのプロテクティブ(保護的)な考えや商品が優先されるように。

ステイホームやテレワーク、「おうち時間」が長くなることも予想されます。

その中で「自分らしいおしゃれを楽しむ」「自分の好きな服を着る」という本質に回帰する傾向も。

むやみに消費して着飾るのではなく、スタンダードを大事にする、お気に入りを愛着する、快適な着心地を求める、限られたワードローブの着回しでおしゃれする…という意識がますます高まりそう。
ワードローブとは、衣装箪笥、衣装部屋から転じて持っている衣装、衣服の組合せのこと。)

「愛着」「着回し」重視のコンフィ(comfy:快適)なエレガントスタイル…これが2020-2021AWファッショントレンドの特徴になりそうです。

「サステナブル・ファッション」時代が本格化

昨年末取り上げた2020-2021AWのサステナブル・ファッションの傾向は、新型コロナ禍の影響を受けてますます明確に。

作り手側の改革が、買う側の変化にもつながります。例えばエコ素材を使ったアイテム、先行予約や限定生産、リメイクやアップサイクルの提案、アウトレットや二次流通の普及…。

自然の脅威を知り、地球環境と共に生きることの大切さを改めて認識した私たち。

前述した、限られた服を愛着・着回しを工夫する…というマインドも含め、「サステナブル・ファッション(持続可能なファッション)」の時代が本格的に到来となるのではないでしょうか。

ライフウェアを展開するユニクロの2020-2021AWテーマはそのものズバリ「サステナブル・シティーズ」。

2020秋注目のムードと、トレンドカラー・素材・アイテムは?

レディライクムードをラフにコンフィに。自分らしい着回しを。

このような社会背景の中、クラシックでエレガントなムード、昨秋登場したレディライク(貴婦人らしい、上品な)というキーワードは引き続き重要。

ただ、ラフな気負いのなさ、コンフィなリラックス感、より自分らしさを尊重するスタイルに向かいそうです。

イメージのインスピレーションとしては、1970年代ムード…ダイアン・キートンなどのファッションや、1980年代のプレッピースタイル(プレッピーとはアメリカの私立高校生のこと)に注目。

ベーシックなアイテムを着崩したり自分流に着こなす感じですね。
当時のコーディネートにはマニッシュなジャケット×ロングスカートにロングブーツといったミックスコーデレイヤードスタイルなど、取り入れたいヒントがたくさんあります。

COLOR

ベーシックカラーとソフトカラーが主流となりそうな2020-2021AW。

ワントーンコーデが継続。ニュートラルなホワイト~ベージュ系から、秋の定番であるブラウン系、オールブラックコーデやグレー系も人気に。

そこにソフトで淡いカラーやスモーキーカラーをプラスして。
気になるのは暖色系、特にピンク系。ニュアンスピンク、アイシーピンク、モーブ、パープル…ベーシックカラーに女らしさやエレガントな感覚をプラスしたい気分から取り入れたくなりそう。ライトブルーからティール、ネイビーなどのブルー系にも注目。

FABRIC

ヴィンテージ感やエレガントなツヤ感・光沢感が注目される2020年秋。
例えばシルキーなサテンベロア。ここにコーデュロイツイードといったラフでマニッシュな素材を組み合わせる異素材ミックスがラフな甘辛テイストを演出します。

サステナブル素材として、エコレザーやエコスエードなども人気に。リサイクル素材、快適な着心地のための加工など、高機能なテック素材の表現力はますます拡大。

柄はスタンダードなチェックが継続人気。レトロ花柄や幾何柄、インテリア調の柄にも注目です。

DESIGN・ITEM

ライフスタイルの変化にも呼応した、ラフでコンフィなエレガントスタイル。スカートはロングが主流に。
長い期間着られるタイムレス・シーズンレスな素材感・着回しできるアイテムが人気で、着心地のよさも重要ですね。

エレガントなブラウスのコーデ。限られたアイテム数での着回しの提案(IENA)。

 

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【2020-2021AW 注目アイテム】

トップス…ボウタイブラウスやパフスリーブなど衿や袖に個性のあるブラウスに注目。冬はシンプルで着心地のよいニットも活用されそう。

ワンピース・セットアップ…きれい目でリラックス感もあり、着回しアイテムとしても活躍するタイプが人気に。

ボトム…ロング丈のプリーツスカート、フレアスカートが人気。パンツ系はサロペット、ハーフパンツやクロップトパンツ、ワイドパンツと幅広く。

アウター…マニッシュジャケット、シャツジャケットなどのライトアウター、シルエットの美しいコートやマント・ケープが注目のシーズン…ただし、2020年は昨年の暖冬とコロナ禍による外出減少も踏まえて、リッチな重衣料の登場は控え目かも?

TOPICS

ピンポイントおしゃれ…デイリーな着回しが基本、でも全集中、ここだけは!というポイントに凝る方が増えそうです。

例えば凝ったディテールのお気に入りアイテム、外出時(当分、マスクは必要そう…)のアイメイク、存在感のあるアクセサリー。あるいは特定の日や目的のおしゃれに気合を入れる方向。限られた予算の中でも工夫しておしゃれを楽しみたいですよね。

「ローカル」「多様性」ファッション…それぞれの国や地域の文化を見直す動き、多様性個性を大切にする動きも高まっています。
日本の場合は、令和のトレンドでも取り上げた温故知新…「」を楽しむ動き、着物の新しいアレンジなどが気になります。
オーダー、カスタマイズ、ハンドメイドなどおしゃれを自分らしく楽しむ傾向も高まりそうです。

POINT

  • 2020-2021秋冬はクラシックでエレガントなムードが基調
  • 新型コロナ禍の影響を受け着回し重視、サステナブル・ファッションが本格化
  • ラフでコンフィなエレガントスタイル。限られた中でも自分らしいおしゃれを楽しむ傾向に

2020-2021秋冬は、感染対策に環境や自然災害の問題、経済状況、国際的な緊張感など課題が多く、ファッション分野も過渡期。
社会全体が次のステージを目指しながらも頑張りどころのシーズンになりそうです。
新しい時代に向けてそれぞれの「自分らしさ」、おしゃれの楽しみ方を研究してみてくださいね。

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