少しずつ暑さがやわらぎ、秋冬の新作の服が店頭に並び始めると、新しい服が欲しくなりますよね。「今シーズンはどんな服を着ようかな」「何が流行っているのかな」と考えるのも、季節が変わるときの楽しみのひとつです。
でも、気になる服をすぐに買う前に、まずやっておきたいことがあります。それが「衣替え」です。
衣替えというと、夏服をしまって秋冬の服を出すだけの入れ替え作業だと思っている人もいるかもしれませんね。実は、手持ちの服を確認しながら「今年は何を着たい?」「今の自分に似合う服は?」「何を買い足したい?」と考える絶好のタイミングでもあります。
衣替えは、買わないためにする整理だけでなく、上手に買うための整理でもあるのです。
そこで今回は、整理収納アドバイザーの視点から、衣替えを秋冬服のお買い物につなげる方法をご紹介します。
新しい服を買う前に、まず手持ちの秋冬服をチェックする

秋冬の新作を見ると、つい新しい服に目が向いてしまいます。でもその前に、昨年まで着ていた秋冬服を一度見直してみましょう。
衣替えで服を出しながら「こんなニットを持っていた」「似たようなパンツが何本もある」など、まずは自分のクローゼットに何があるのかを確認します。
この段階では、いきなり「捨てる服を探そう」としなくても構いません。
手持ちの服がわからないまま買い物をすると、似たような服を買ってしまったり、素敵だと思って買ったのに合わせる服がなかったりすることも……。
私も整理収納アドバイザーになる前は、手持ちの服を把握しないまま買い物をしていたので、同じような服がたくさんありました。
クローゼット整理の話はこちらも参考にしてください。
「今年も着たい?」という視点で服を見直す

手持ちの服を確認したら、一着ずつ「今年も着たい?」と考えてみます。
まだ着られるかどうかだけでなく、「この秋冬に、この服を着て出かけたいと思うか」という視点で見てみてください。
昨年よく着ていた服でも、今年はなんとなく気分ではないと感じることがあります。逆に、しばらく着ていなかった服を久しぶりに見たら、「今年はこれを着たい」と思うこともあるでしょう。
年齢を重ねれば、体型や髪型、肌の状態、ライフスタイル、好みなども少しずつ変化していきます。服そのものには問題がなくても、今の自分にはしっくりこなくなっていることもあります。
ですから、衣替えは「今の自分が着たい服」を選び直す機会と考えてみましょう。
手持ちの服から「足りないもの」を見つける

今年も着たい服が見えてきたら、次は「どんな服を買おう?」ではなく、手持ちの服に「何が足りない?」と考えてみましょう。
たとえば、
- トップスはたくさんあるけれど、合わせやすいボトムスが少ない
- 黒やネイビーの服が多いから、明るい色を取り入れたい
- ワンピースはあるけれど、上に羽織れるものがない
といったように、手持ちの服を基準にすると、これから買い足したいものが具体的になってきます。
片付けサポートで訪問したお客様のなかにも、整理するために洋服をすべて出してみたら、同系色のニットを何枚も持っている方がいました。「今度ニットを買うときは、別の色にしてみます」と話していました。
洋服をたくさん持っていても、似たようなアイテムに偏っていると、コーディネートの幅が広がりにくくなります。
可能であれば、手持ちの服でいくつかコーディネートをつくってみることをおすすめします。
「このパンツに合うトップスが欲しい」「ここにアクセサリーを足したら素敵かも」と、必要なものがより具体的に見えてくるでしょう。
秋冬のおしゃれの「棚卸し」も、衣替えのひとつとして捉えてみてください。
衣替えをしながら「買い物リスト」をつくる

足りないものがわかったら、その場で「買い物リスト」をつくっておきます。
このとき、アイテム名はより具体的に書いておくのがおすすめです。
- 「ニット」→「黒いパンツに合わせる明るい色のニット」
- 「ジャケット」→「ベージュのワンピースの上に羽織れる濃い色のジャケット」
- 「ストール」→「グレーのコートに合う薄い水色のチェック柄のストール」など
私の場合は、これを「欲しいものリスト」というよりも「必要なものリスト」と位置づけています。
とはいえ、リストに書いていないものは買ってはいけないという意味ではありません。予定していなかった素敵な服に出会うのも、お買い物の醍醐味ですから。
判断基準をひとつ持っておくだけでも、「素敵!」だけで買って、帰宅してから「何と合わせよう?」と悩むことが減らせるはずです。
新しい服の「居場所」も確認しておく

買いたいものが見えてきたら、最後にクローゼットの余白も確認しておきましょう。
せっかくお気に入りの服を見つけても、クローゼットがぎゅうぎゅうでは、新しい服を気持ちよく迎えられません。
「このジャケットを買ったら、ここに掛けよう」
「ニットを買い足しても、この引き出しに収まりそう」
と、買う前に収納する場所まで考えておくと安心です。
収納スペースには限りがあります。新しい服を迎えるための「居場所」をつくっておくことも、衣替えの大切な役割です。
スペースを有効に使うためのセーターのたたみ方はこちらを参考にしてください。
衣替えから秋冬のおしゃれを始めよう

衣替えというと「面倒だな」と感じる人も多いかもしれません。
ですが、季節の服を入れ替える作業というよりも、これからのおしゃれを考える時間だと思えば、衣替えが少し楽しくなってきませんか?
だからこそ、上手に買うためにも、まずは今ある洋服を見つめ直してみてください。
そしてクローゼットが整ったら、次は今年の秋冬ファッションをチェックしてみましょう。
「今年はどんなおしゃれを楽しもう?」
そんな気持ちでクローゼットを開けられたら、衣替えも季節の楽しみのひとつになりそうですね。
秋冬の衣替えの前に、夏物のお手入れをする方はこちらを参考にしてください。
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整理収納アドバイザー、ルームスタイリストプロ。片付けコラムニストとして整理収納や時短家事の記事を多数執筆。「家事は素早くラクに」がモットー。インテリアや整理収納で暮らしを整え、人生を豊かにするヒントをお伝えできたらと思っています!




