コラム

韓国の大人女性はどんなファッションを楽しんでいる?2024年ソウル現地レポート

2024年3月、韓国ソウルへ旅してきました。

半分は仕事で残りの半分は食べ歩きという旅でしたが、同年代(40代・50代)の韓国の大人女性のファッションやメイクはどんな感じなのかにも興味があり、旅先でひそかにウォッチングしてきました。

若い世代の韓国ファッションやコスメ情報などはたくさん見かけますが、意外とアラフォー以上の女性がどんなファッションやメイクを楽しんでいるのかは分からなかったりしませんか?

今回は、ソウル近郊の各エリアを筆者が歩いて見てきた印象と、韓国に住む知人にも話を聞いて「韓国マダムのおしゃれ事情」をお届けします。

エリアによって装いがガラッと変わる

筆者は今回初めての韓国行きで、前段の知識もほとんどなかったのですが「エリアによって人々の雰囲気が大きく異なる」という話は何度か聞いたことがありました。

滞在した明洞(ミョンドン)エリアは、飲食店やお土産のショップが建ち並び、夜中まで屋台の食べ歩きでにぎわうエリア。
日本でいうと渋谷や原宿のような場所で、歩いているのはほぼ観光客のため現地のファッションを観察するのは難しかったのですが、少し歩いてロッテ百貨店まで行くと、ハイブランドのバッグを持ったマダムがショッピングを楽しんでいました。

バッグのブランドで、あきらかに日本よりも所持率が高いのはフランスの Goyard(ゴヤール)で、下のようなモノグラム柄のショルダーバッグを持った大人女性を地下鉄などで何度も見かけました。

 

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同じく観光客の多いソウル駅周辺では歩き回りやすいようにカジュアルなパンツスタイルの人が多く、韓国文化を満喫できる南大門市場では明るく派手な柄物を着ている人が多い印象です。

▼大胆なデザインと色使いが印象的なブランド「OPEN YY」


東京でいうと青山や麻布のようなハイソサエティなエリアとして知られる江南の狎鴎亭・清潭洞・新沙では、あきらかにハイブランドと分かるファッションのマダムが行き交います。

▼アイウェアブランド「GENTLE MONSTER」の旗艦店もこのエリアに

サングラスをかけている人も非常に多いので、現地に詳しい友人に聞いてみたところ、このあたりには芸能事務所も多く、今回訪れたサムギョプサル店にもBTSはじめ有名人が何度も訪れているとか。もしかして知らずに有名な韓流スターとすれ違っていたかもしれませんね。

韓国マダムのファッション情報源は?

今回、韓国の大人女性の読むようなファッション雑誌を手に入れたかったのですが、コンビニはおろか書店でも雑誌のコーナーそのものがなく驚きました。

韓国在住の知人によると、大人向けのファッション誌自体は少ないながらもあるそうですが、ほとんどが『marie claire』『VOGUE』といった海外雑誌の韓国語版だそう。

ではどこから情報を得ているのかというと、

  • Instagram
  • ライブコマース
  • テレビショッピング

と、オンラインが主流のようです。

日本よりもライブコマースが盛んで、SNSでお得なセット販売があれば共同購入するのもポピュラーな購入方法だそう。

ORRELBORNなど、シンプルでスタイリッシュなアイテムが揃うブランドが人気だといいます。

 

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メイクはツヤ感&目元軽めがトレンド

 

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美容大国の韓国では、さすがに繁華街はどこへいってもコスメショップだらけ。

最近は、大人女性でも目元をアイラインや濃い色のチークで盛らず、オレンジ系の明るいカラーで軽く仕上げるのがトレンドだそうです。

それよりも重視しているのが「肌のツヤ感」で、ファンデーションはもちろん、輝きを与えるシマーパウダーなど遠くから見てもハリやツヤを感じさせる肌感作りに韓国の大人女性は力を入れているようです。

ヘアスタイルは、日本の40~50代女性に多いストレート系のショートボブよりも、ショートヘアで大きくカールをかけたパーマヘアが圧倒的に人気。ボリューム感を出すスタイリングを目指している印象でした。

帰国後、電車で「韓国を思い出す髪型とファッションのマダムがいるな」とぼんやり見ていたら、足元に韓国語のタグがついたスーツケースがあり、やはり国によって傾向というのがあるのだなぁと再認識。面白いですね!

韓国(ソウル)は日本よりも5~10度くらい気温が低いため、3月でもダウンコートにロングブーツの人が目立ちましたが、次は夏にまた訪れてみたいと思っています!

POINT

  • 韓国はエリアによってファッションの傾向が異なる
  • 韓国マダムのファッション情報源はおもにオンライン
  • 韓国の大人女性メイクはツヤ感重視で目元軽めがトレンド