映画

誰かとジュエリーの物語 #2 もう店長じゃない

ヒカリモノガタリ/武蔵野映画研究会が取り組んできたプロジェクト、ショートムービー3部作「誰かとジュエリーの物語」。

2022年12月の武蔵野公会堂での完成記念試写会後、2023年、ついにYouTubeで公開スタートしました!

─選ぶ・受け継ぐ・贈られる─
さまざまな年代・立場の女性がジュエリーと関わるライフシーンを切り取った物語。

#2 もう店長じゃない

閉店した店の荷物を実家に置きにきた美津子。
誰もいない家で、もう店長ではなくなった美津子の耳に聞こえてきたのは?

★出演
美津子/まひろ 玲希  声/東 優夏

★ジュエリー
atelier bulan

★撮影協力
百才(ももとせ)https://www.facebook.com/momotose.1oo/

撮影エピソード

第2話は、東村山市にある古民家。空き家だった古民家を改装して生まれた文化複合スペース、百才(ももとせ)さんでの撮影でした。
この百才さんの雰囲気が素晴らしくて、作品の世界を包んでくれました。

宝箱が入っていた棚も、百才さんが出来てから、「ここにだったら置いてもらえるかもしれないと思って」とやってきた棚なのだそうです。
時の流れの中で建物も家具もどんどん失われていくのに、ぎりぎり受け継がれて、この映画に出演してくれた…不思議な奇跡のように感じます。

美津子の母の残したイヤリングの制作はアトリエブランさん。
時代を超えているような独特のデザイン性が素敵です。
カーネリアンという石で作っていただきました。光加減で黄色や茶色に見えるので、撮影や編集でも苦労しました…「赤いの」という大きな概念で観ていただければ幸いです。

美津子のお店も、実は架空のお店です。名刺はもちろん、閉店のポスターやハガキ…一瞬しか映っていないアイテムも、全部美術担当が作っています。
脚本の裏設定として、この美津子のお店の名前「アーレ」は、フィンランド語で「宝物」という意味なのです!

宝箱はレトロな感じを出したくて、素敵な缶をレンタルスペースの「バルコニー」さんからお借りしました。中に入っているヘアゴムや子どもの指輪は、西荻窪の美容室「サロンアトリエポルカ」さんのもの…おっと、お母さんとみっちゃんの宝箱でした。

特に大人の女性に、観ていただければと願う作品です。