2021年、コロナ禍で自由に海外旅行や訪問ができなくなってから1年以上が過ぎました。
その間には、かつての恩師や友人、仕事でお世話になった方などが残念ながら亡くなった…という知らせを受け取った人もいることと思います。
お葬式はもちろん、遺された家族のもとへ駆けつけることも難しい今、せめてカードや手紙、あるいはメールでお悔やみやなぐさめの言葉を伝えられたら、少しでも心が落ち着くのではないでしょうか。
そこで今回は、英文でお悔やみ・悲しみの言葉を伝えるときの言い回しを、シチュエーションに合った例文つきで挙げてみました。
日本語と同様に使わない方がよい単語などのマナーも紹介します。
悲しみを伝える英文メッセージ例
訃報を聞いたときの悲しみを表す日本語の「お悔やみ申し上げます」に相当するのは、英語では”I’m sorry”です。
”I’m sorry”と聞くと、「ごめんなさい」という謝罪のシーンが先に浮かぶかもしれません。
しかし、”sorry”はもともとなんらかの出来事に対しての「残念」「悲しい」という感情を表すため、英語の日常会話で、例えば”I’m sorry to hear that news.”と言えば「そのニュースを聞いて残念(気の毒)に思います」という意味合いになります。
”I’m sorry”を使ったお悔やみのメッセージをいくつか紹介しますね。
I’ m so sorry.
シンプルに、”I’m sorry.”に強調の“so”を付け加えたひとことです。
メッセージの冒頭で「お悔やみ申し上げます」という役割を果たします。
I’m sorry to hear about ~’s passing.
「~さんが亡くなったことを知り、大変残念に思います」という意味です。
I will miss her(him).
”miss”は広く「誰かがいなくなった時の淋しい気持ち」を表し、お悔やみのメッセージでは「淋しくなります」と伝えたいときに使います。
I’m sorry for your loss.
”loss”は「失う」という意味。
遺された家族などに、「あなたの大切な人を失ったことをお気の毒に思います」つまり「ご愁傷様です」の意になります。
故人の冥福を祈るときの英文メッセージ例
日本語の「故人のご冥福をお祈りします」という定型句と同様に、英語にも「安らかに眠って下さい」という定番のフレーズがあります。
“rest in peace”がそれで、“rest”は休息する、“peace”は平和という意味なので、「平和の中で休息する」つまり「安らかに眠る」という意味になります。
May she(he) rest in peace.
「故人が安らかに眠れますように」という意味です。「故人の魂が」という言い回しなら、”May his(her) soul rest in peace.”に変わります。
遺された人への慰め・励ましの英文メッセージ例
ご遺族の悲しみや寂しさを思いやり、共感するメッセージには以下のようなものがあります。
I extend to you my heartfelt condolences.
”condolences”は、「人が亡くなった時の悲しみ」に限定した単語で、「心から哀悼の意を表します」といった意味になり、ビジネスの相手先に不幸があったときのお悔やみのメッセージにもよく使われます。
Please accept my sincere sympathy.
”sympathy”もお悔やみでよく使われる単語で、日本語では「同情、共感」の意味。
”Please accept my sincere sympathy.”は直訳すると「どうか私の同情を受け取ってください」となりますが、「心からお悔やみ申し上げます」といった意味合いで、こちらも丁重な文面の中でよく使われます。
もう少し柔らかいフレーズには、
”You have my sympathies.(お気持ちお察しします)”や”It must be hard for you. (さぞお辛いことでしょう)”などがあり、友人や親しい相手を思いやるときにも使える表現です。
英語でお悔やみを伝えるときのマナーと注意点
お悔やみのマナーは、日本ほど厳密でない国の方が多く、例えば、日本人ならちょっとためらってしまいそうな「メールでお悔やみを送ること」はアメリカではさほど失礼だとは考えられていません。
ただ、英語でのお悔やみメッセージでは、以下のような点に気をつけましょう。
書き出しの宛名は”Dear”を使う
親しい間柄でも、お悔やみのメッセージではHi,Halloなどの書き出しはマナー違反とされています。
die/deathといった直接的な単語は使わない
お悔やみのメッセージ内では、亡くなることを”pass”または”pass away”と婉曲に表現します。
結びはSincerely・Yours trulyなどを使う
ビジネスメールでは、結びの言葉としてよく”Best regard”を使いますが、取引先の企業の方が亡くなった場合は”Sincerely”や”Yours truly”などを使うのが一般的です。
お悔やみのメッセージは何よりも心がこもっていることが大切ですが、こういったルールも知っておくと、不意の訃報でも迷わずメッセージを書き始められますね。
POINT
- 自分の悲しみを伝えるときは”I’m sorry”を使う
- 「安らかにお眠り下さい」は“rest in peace”で表す
- 遺族への同情、共感は“sympathy”などを使う
- 英語ならではのマナーや慣習も覚えておこう
お悔やみの日の服装や髪型・アクセサリー・持ち物についてはこちら。
この記事を読んだ人は、こんな記事も読んでいます
フリーライター。新聞社や大手通販サイトにてファッション・ライフスタイル系記事を執筆中。幅広い世代の流行やトレンドから、自分を含めた大人女性が毎日のファッションにリアルに取り入れられるアイテムや着こなしのヒントを厳選してお届けします!