2020年10月23日に配信が開始されたNetflixオリジナルドラマ「クイーンズ・ギャンビット（The Queen’s Gambit）」。
この投稿をInstagramで見る
1950年から60年代のアメリカを舞台に、主人公が依存症と戦いながら、チェスプレイヤーとして駆け上がっていく様を描いています。
天才と称される主人公エリザベス・ハーモンを演じるのはアニャ・テイラー＝ジョイ。
「ピーキー・ブラインダーズ」や「ミスター・ガラス」にも出演している、今注目の女優です。
チェスのルールがわからなくても自然と引き込まれる映像の美しさ、レトロファッションにミッドセンチュリーのインテリアなど、見所たくさんのドラマからコーデのヒントをお届け。
「クイーンズ・ギャンビット」衣装のポイントはカラーとシルエット
9歳でチェスをはじめ、はやくも天才と称されるようになった主人公エリザベス・ハーモン（愛称ベス）。
チェスプレイヤーとしてのスターダムを駆け上がりながら、ベスのファッションも洗練されていくのが印象的です。
その遍歴を追うのも楽しみのひとつですが、衣装のポイントとなるのは2つ。
カラー（襟）
60年代のファッションといえばカラフルな印象ですが、どちらかといえばベスのファッションは色使いが控えめ。
それでもおしゃれな印象を受けるのは、多様なカラーのデザインやシルエット。
カラーといっても色のカラー（color）ではなく、襟を意味するカラー（collar）。
この投稿をInstagramで見る
フラットカラーのブラウスには、深みがあるマスタードイエローのスカートを合わせてシックに。
ボトムスに色を持ってくることで、くすんだ色も上手に取り入れています。
この投稿をInstagramで見る
また、ベスが初めて自分で購入したジャンパースカートには、セーラーカラーのブラウスを。
ジャンパースカートの甘さを程よく抑えてくれるデザインは、ベスのキャラクターによく合っていますね。
ほかにもボウタイなど、さまざまなカラーが登場するため、レトロファッションの参考にしてみてはいかがでしょう。
Aラインシルエット
ベスのファッションといえば、フレアスカートやAラインのドレス。
どちらも60年代の流行であり、ウエスト位置高めの切り替えがスタイルをよく見せてくれます。
この投稿をInstagramで見る
体の一番細い部分を強調するため、下半身カバーも叶います。
大人が取り入れるなら、スカートの丈は足首が少し見えるくらい。
ふくらはぎより、細い足首を見せることでスタイルアップが可能です。
この投稿をInstagramで見る
深いグリーンのニットにブラックスカートのコーデも、Aラインシルエットで程よくガーリーさもプラス。
可愛らしさを抑えつつ、レトロさを演出するなら色は2色まで。
Aラインシルエットはモノトーンで、よりシックにレトロファッションを楽しめます。
ベスの衣装は小物づかいにも注目！スカーフにベルトはどう取り入れる？
ベスのファッションは、小物づかいも日常で取り入れられるヒントが散りばめられています。
ボブヘアを華やかに見せるスカーフ
まずはスカーフ。
バッグや首回りに巻くことの多いアイテムは、ボブヘアを彩るヘアアレンジアイテムとして。
スカーフのヘアアレンジは、結んで余った布を隠すアレンジが基本ですが、ベスのようにサイドに垂らしても素敵です。
首回りにポイントを置くため、ネックレスやピアスをしなくても華やか。
柄シャツを合わせる日はモノトーンに。
この投稿をInstagramで見る
トップスのトーンが控えめなら、ホワイトの柄物スカーフをアクセントに。
ウエストマークには細ベルト
スカートでもパンツでも、トップスインがベスの基本ファッション。
今ならワントーンコーデでIラインを意識するのがスタイルアップの技のひとつですが、上下でぱっきりとカラーが分かれてしまう時には、ウエストマークでXラインを強調。
この投稿をInstagramで見る
トップスに比べてボトムスの色が淡い時には、ブラックの細いベルトでウエストにポイントを置くのがおすすめ。
チェス盤を連想させる格子柄
モノトーンなど比較的シンプルなファッションが多いベスが、好んで身につけるようになった柄がチェック。
60年代には花柄やペイズリー柄、さまざまな柄が流行したなか、チェス盤を連想させるかのような規則正しく並んだ格子柄は、まさにチェスとともに人生を歩んでいるベスにぴったり。
この投稿をInstagramで見る
グラフ・チェックのコートは、襟元のデザインがとてもキュート！
インナーとグローブにブラックを添えることで、コーデ全体を引き締めています。
この投稿をInstagramで見る
ピンクとホワイトのブロックチェックコートは、素足にローファーで肌見せを多くしてガーリーになりすぎないバランス。
この投稿をInstagramで見る
1950年前後はミッドセンチュリーと呼ばれ、インテリアや建築もとても華やかで美しい時代です。
ベスの家や、チェスの大会に出場するため赴いた地のホテルの内装にも目が釘付けになるなど、ファッション以外にも見所はたくさん。
チェスのルールが分からなくとも、その画の美しさとストーリーに引き込まれるドラマです。
タイトルとなった「クイーンズ・ギャンビット」とは、チェスのオープニング（序盤）における戦法の一種であり、ポーンを先に相手に取らせる戦法。
駒を犠牲にするこのスタイルのように生きるベスが、ゲームを交わすなかで変わっていく様子にもぜひ注目してみてください。
POINT
- レトロファッションのポイントはカラー（襟）とシルエット
- 大人っぽくみせたいなら2色まで
- Xラインは細ベルトでアクセントを
年末年始は映画、ドラマに浸りながら、新しい世界に飛び込んでみてはいかがでしょう。
【あわせて読みたい】現代のファッションとパリの美しさに触れるなら。
【あわせて読みたい】ファッショナブルでパワフルな女たちに痺れるなら。
大学卒業後、ジュエリー専門学校にてメイキングとデザインを学ぶ。ジュエリーセレクトショップ・百貨店にて販売員経験あり。あなたとジュエリー・アクセサリーとの距離を縮める記事をお届けします。
