最も古いジュエリーのひとつであるペンダント。
いまのように綺麗に磨かれた宝石がセットされているのではなく素朴なデザインであったり、獲物の一部を身につけるためのものでした。
現代でもペンダントは身近なジュエリー・アクセサリーで、最初のジュエリーはペンダントだった！という方も多いのでは？
今回はペンダントについて。
ペンダントのデザインや種類、「ペンダントトップ」や「バチカン」の意味、ペンダントの魅力のポイントについてご紹介します。
ペンダントのデザインと意味。どんな特徴がある？
ペンダントはネックレスの一種であり、身につけたときV字のシルエットになるのが特徴です。
「ペンダント（pendant）」とは「垂れ下がっている、吊り下げる」という意味。V字の先にくる「ペンダントトップ」や「チャーム」の重さでV字になります。
ペンダントにはどんなデザインがある？
ペンダントのデザインはおおまかに宝石メインのデザインと地金メインのデザインの2種類に分けられます。
宝石がメインとなった代表的なデザインはソリテールペンダント。
プチネックレスとも呼ばれるダイヤモンドが一粒留められたペンダントは、年代を問わずに愛されていますね。
宝石の周りをメレダイヤモンドが取り囲んだものや、石枠のデザインに主張があるペンダントもあります。
地金メインのペンダントといえばロケットペンダント。
写真や絵を入れたり、思い出の品を入れるためのものとして古くから身につけられてきました。
ほかにもガラスや樹脂、ウッドといった異素材を用いる場合には、直接素材に穴をあけてチェーンを通すものも。
ティファニー社のオープンハートに代表される、チェーンを通すホール込みでデザインを行なっているものは一体型ペンダントと呼ばれます。
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チェーンはネックレスで使用される種類と変わりありませんが、チャームのボリュームがあると比例してチェーンの幅も広くなります。
ペンダントトップやバチカンとは？
ペンダントの説明を受けるとき、「トップ」や「バチカン」という言葉を聞いたことはありませんか？
ほかのジュエリーにはないペンダントならではの言葉なので、この機会に改めておさらいしてみましょう。
- ペンダントトップ
略して「トップ」、または「ペンダントヘッド」や「チャーム（人を惹きつけるもの→装飾品につける小さな飾り、の意味）」とも。
V字の先にくるモチーフの部分で、バチカン付きのものとバチカンがないものに分けられます。
チェーンに通すことができればペンダントトップのデザインには特に制限はありませんが、ペンダントトップのボリュームに応じたチェーンを選ぶことが重要。
トップは重いのに支えるチェーンが細いと、破損に繋がりやすくなります。
- バチカン（バチ環）
三味線のバチに形が似ていることから名付けられたバチカン。
一般的には逆三角形で、チェーンとペンダントトップをつなぐ役割を果たします。
バチカンはペンダントすべてにあるものではなく、チェーンとペンダントトップが一体型になったものも。
この場合はバチカンはなく、ペンダントトップ自体にチェーンを通すホールがあったり（バチカン内蔵型）、石座に丸カンをつけてチェーンを取り付けます。
バチカンのあるものはないものに比べて、体の動きに合わせてペンダントトップが揺れるため動きがあるのが特徴。
ペンダントのメリットとおすすめのデザイン3選
最初のジュエリーとして、または大切な方へのプレゼントとして選ばれる機会の多いペンダント。
ほかのネックレスにはない魅力があるからこそ、自然と手を伸ばしてしまいますよね。
では、ペンダントの魅力とはいったい何なのでしょう。
チェーンとペンダントトップ、異なる組み合わせを楽しめる！
チェーン自体に装飾があるネックレスと違って、バチカンのあるものであればチェーンを変えてさまざまな組み合わせを楽しむことができます。
チャームを付け足してみたり、自分だけの組み合わせが見つけられる楽しさがあるのです。
チェーンを付け替えたい場合には、購入前にペンダントトップの取り外しが可能なデザインかを確認して起きましょう。
一体型ペンダントであればモチーフにチェーンをそのまま通すため、手軽に取り外しができます。
揺れに対応するので、トップが回らない
バチカンのあるペンダントであれば動きに合わせてトップが動くため、いつの間にか後ろに回っていた！なんてことはありません。
鏡を見て直す機会がない日にこそ、ペンダントがおすすめ。
ブローチや帯留めとして楽しめるペンダントも
ペンダントのなかには、ブローチと兼用になったデザインもあります。
チェーンを外してブローチとして活用したり、チェーンをつけたままさまざまなつけ方を楽しめるのです。
また、帯留めとして活用できるデザインもあるので、帯留めをお持ちでない方は2way、3wayのペンダントを探してみてはいかがでしょう。
意外と奥が深く、多様な楽しみにあふれているペンダント。
季節を問わずに身につけられるので、プレゼントにもぜひ。
POINT
- ペンダントのデザインはおおきく宝石メインと地金メインに分けられる
- ペンダントトップはモチーフ部分。バチカンはチェーンを通す部分
- ほかのアクセサリーとして活用できるペンダントトップも
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大学卒業後、ジュエリー専門学校にてメイキングとデザインを学ぶ。ジュエリーセレクトショップ・百貨店にて販売員経験あり。あなたとジュエリー・アクセサリーとの距離を縮める記事をお届けします。
