ジュエリーの基礎知識

プラチナ(Pt)とホワイトゴールド(WG)の違いは?見た目や強度、何が違う?

「プラチナとホワイトゴールド、どっちが良いのだろう。」
婚約指輪や結婚指輪をはじめとするジュエリー選びにおいて、悩んだ経験がある!という方も多いのではないでしょうか。

見た目には違いを感じることが難しいプラチナとゴールド。
しかし、異なる金属だからこそ、性質の違いがあります。

今回はプラチナ(Pt)とホワイトゴールド(WG)の違いを、見た目や強度、さまざまな角度からお届けします。

プラチナとホワイトゴールドの見た目の違い

色味の違いは、元々の金属の色がポイント

ホワイトゴールド(WG)は金合金であり、割金には銀やパラジウム、ニッケルなどの銀白色の金属が加えられています。
その響きから元々白い金属と思われているホワイトゴールド。しかし、ベースとなる金属がゴールドなので、実際には黄味を帯びたシャンパンゴールドのような色味となります。

一方純プラチナ(Pt)は白い金属。
強度を増すために加える割金も、パラジウムやルテニウムといった白い金属。そのため、Pt900やPt850の合金でも、ホワイトゴールドより白い輝きを放つのです。

参考記事:ジュエリーの色味を決める「割金(わりがね)」って何?

色を変えるだけじゃない、強度も高めるロジウムコーティング

しかし、プラチナとホワイトゴールドに、明らかな色の違いを感じたことがない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は多くが「ロジウムコーティング」を施されるため、色味に差異を感じにくいのです。

このロジウムという金属はプラチナよりも白く、耐久性も高いことで知られています。
また、めっきをかけることで色味を変えるだけでなく、強度を高めて傷がつきにくくなる効果も。

プラチナとホワイトゴールドの強度の違い

プラチナもホワイトゴールドも、めっきをしない状態であれば色味に差異があることがわかりました。しかし、色味だけでなく、ジュエリーとして使用するには耐久性の高さも重要

ここではジュエリーとして人気の高いK18WG、Pt950、Pt900を例に、それぞれの強度の違いを述べます。

ビッカーズ硬度

「モース硬度」とはまた別に、「ビッカーズ硬度」という硬さの尺度があります。
簡単に説明すると、ビッカーズ硬度が高くなる(数字が大きくなる)と引っ掻き傷がつきにくいということを表しているのです。

純プラチナのビッカーズ硬度は「HV44~90」。
一方純金は「Hv25~70」と、純プラチナの方がビッカーズ硬度が高い傾向にあります。

しかし、割金を加えて合金にすると、このビッカーズ硬度は変化します。

『ビッカーズ硬度(※割金が全てパラジウムの場合)』

  • K18WG Hv140260
  • Pt950 Hv55120
  • Pt900 Hv60130

プラチナやホワイトゴールドの割金としてポピュラーな「パラジウム」のみを割金に使用した場合、K18WGの方がビッカーズ硬度が高くなるのです。

つまり、Pt950やPt900より、表面傷のつきにくさではK18WGが勝るということ。

(※使用する割金や貴金属の品位、メッキの有無により変動があります)

粘性

一方、ホワイトゴールドと比べ、粘性が高いプラチナ
粘性が高いと細やかな加工がしやすく、宝石をしっかり支えることが可能。

たとえば石を留めるとき、金属が硬すぎると爪が折れてしまうことも。しかし、粘り強さをもつ金属を利用すると、細い爪でも宝石をしっかり留めることができるのです。

つまり、プラチナの粘性の高さを石留めに利用することで、宝石の輝きを損なわず、美しさを最大限にまで引き出すことができます

ビッカーズ硬度と粘性といった、ふたつの異なる強度の基準。
どんな強度を求めるのかによって、最適な選択は異なってきますが、以下をひとつの参考にしてください。

  • K18WG:地金表面の傷のつきにくさ・全体の硬さ重視
  • Pt950Pt900:繊細なデザインで石留めの堅牢さを重視

 

プラチナとホワイトゴールドは、どちらがより高い価値があるとは一概には言えません。
もちろん価格の違いはありますが、それ自体絶対的なものではないからです。

一般的には、ホワイトゴールドよりもプラチナの方が高価とされてきました。しかし、近年では金の価格も上昇しているなど、貴金属の価格自体が変動しやすいからです。

どちらの貴金属にもメリット・デメリットがあります。
価格に加えて、デザインや使用シーンを想定して選ぶことをおすすめします。

POINT

  • プラチナと異なり、ホワイトゴールドは割金によって白く加工された金属
  • 多くの製品に「ロジウムコーティング」が施されている
  • 価値は一概には決めることができない。デザインやシーンに応じて自身で選ぶ姿勢が大事

参考文献
「ジュエリーコーディネーター検定 3級」
一般社団法人 日本ジュエリー協会

それぞれの金属について、こちらの記事もぜひご覧くださいね。
「Pt950」「Pt900」とは何?意外と知らないプラチナの違い 

「K10」と「K18」では何が違う?ゴールドの品位の表記とは?