さりげなく大事なパーツ。ネックレスやペンダントを着ける時、首の後ろで留める金具のことを「留め具」「留め金、留め金具」「クラスプ」と言います。
クラスプ:claspは英語で留め金のこと。ちなみに歯科で部分入れ歯を留める留め金のこともクラスプと言います。
引き輪&プレートがよく見る留め具ですが、最近はさまざまなつけやすい金具が開発されてきました。
今回はいろいろな留め具やクラスプをご紹介します。
留め具の種類とは?
留め具は「つけやすく、外しやすい」ことが求められます。またデザインに影響する大事なパーツで、実はバリエーション豊富。種類を見ていきましょう。
引き輪&プレート
一般的なネックレスの留め具です。引き輪と穴の開いたプレートを留める方法で、ペンダントチェーンはこのタイプが主流。
引き輪が小さい場合、つけやすさに課題がある場合もあります。
引き輪には形状によっても呼び方があります。
- ヒキワ 円形状の引き輪。繊細でジュエリー、チェーンに使われる
- カニカン カニの爪のような形状。引き輪よりつけやすい
- ナスカン 茄子のような形状
長さ調節ができる「アジャスターチェーン」「スライドチェーン」
ネックレスの長さが3~4㎝分調節できる「アジャスター」付きの留め具もあります。
さらに最近人気なのがシリコンの樹脂入りの丸いパーツを使ったスライドチェーン。長さ調節が可能になり便利です。
<参考記事>
差し込み式クラスプ
模様のついたパーツにバーパーツを差し込むクラスプ。真珠のネックレスはこの留め具を使っているケースが多いですね。スライド式やワンタッチ式、プッシュ式などがあります。
差し込まれる方のパーツに装飾性を持たせたりとデザインができるので後ろ姿も素敵です。差し込むだけのつけやすさも便利です。
中折れ式金具、中折れクラスプ
ヒンジ状(蝶つがいで二つ折りになった)パーツを、横棒側のパーツにかけて折り留める中折れ式は、ブレスレット・腕時計によく使われる金具です。フラットな形状でデザイン的に全体となじみやすくすっきりと見えます。
ネジ式
ネジ状になったパーツを使います。両手で留める必要があるためブレスレットには向きません。
ニューホック
丸い玉を丸い輪に押し込む、スナップボタンのようなタイプ。
フック
S字やU字状のフックを反対側の輪にかけて留めるクラスプ。ラフな雰囲気で、レザーなどエスニックアクセサリーでよく使われます。
マンテル
マンテルはドイツ語(Mantel)、マントのこと。英語ではトグルクラスプ(toggle clasp)。T字状や棒状のパーツを少し大きめの輪の中に通します。ダッフルコートなどのトグルボタンの仕組みと同じです。大き目のパーツとなるため存在感があり、選び方によって全体のデザインにも影響するクラスプです。
クリップ式
クリップ状の金具を使い、ネックレスの一部分をはさんで留めるクラスプ。長さ調節がしやすく、クリップのデザインもアクセントになります。またネックレスをラリエットのように使うこともできます。
マグネット
マグネットが入ったパーツを使い、磁力で留めます。簡単さが人気です。
POINT
- 留め具はネックレスにとって大事なパーツ
- 「クラスプ」とは英語で留め金という意味
- 一般的な引き輪&プレートだけでなくバリエーション豊富
Revised Edition 2019 02©hikarimonogatari.com
この記事を読んだ人は、こんな記事も読んでいます

マーケティングディレクター、ジュエリーに詳しいライター、女性メディアライター、ジュエリーデザイナーなどによる専門チーム。