玄関のドアを開けたときやリビングでくつろいでいるとき、ふわっと好きな香りがすると、それだけで気持ちがほぐれることがありますよね。
ルームフレグランスは、香りだけでなく、ボトルや容器のデザインをインテリア小物として楽しむこともできます。
せっかくなら、ただ空いている場所に置くのではなく、香り方や見え方、生活動線まで考えて「居場所」を決めてみませんか?
そこで今回は、ルームスタイリストプロの視点から、ルームフレグランスの置き場所やインテリアになじませるコツ、使っていない香りの収納方法についてご紹介します。
ルームフレグランスは「香り」と「見た目」の両方で選ぶ

ルームフレグランスを選ぶとき、まず気になるのは「どんな香りなのか」ではないでしょうか。
もちろん好きな香りを選ぶことは大切ですが、リードディフューザーのように部屋に出しておくタイプなら、ボトルの色や形、素材などにも目を向けてみてください。
たとえば、ナチュラルな部屋なら透明感のあるガラスや木を使ったデザイン、モダンな部屋なら直線的なフォルムやモノトーンのボトルなど。
部屋のテイストに合わせて選ぶと、インテリアの一部として自然になじみます。
ルームフレグランスの種類や香りの選び方については、こちらの記事も参考にしてください。
場所に合わせて「香りの居場所」を決める

ルームフレグランスは、過ごし方に合わせて置き場所を変えてみましょう。
玄関は、帰宅したときに最初に香りを感じる場所。棚や靴箱の上にフレグランスを置く場合は、手が当たりそうな場所や人が頻繁に通る動線上を避けましょう。
リビングは長い時間を過ごす場所なので、香りが強くなりすぎないように意識します。エアコンや扇風機の風が直接当たる場所は避け、棚やサイドボードに置くとなじみやすいでしょう。
以前、自宅のリビングにミント系のフレグランスを置いたことがあります。自分では爽やかで気に入っていたのですが、家族は好みではなかったようで「なんだか食欲がわかない」と言われてしまい、結局1日でやめました。香りは好みが分かれるもの。家族で過ごすリビングやダイニングでは、自分の好みだけでなく「誰がそこで過ごすのか」まで考えて選ぶことが大切だと実感した出来事でした。
寝室は、自分が心地よいと感じられるかどうかが一番の目安。ベッドのすぐそばで香りを強く感じるなら、少し離してみましょう。
※使用する際は、商品ごとの注意事項を確認してください。
置く前に「整える」、置いたら「引き立たせる」

お気に入りのルームフレグランスを買ったから、さっそく棚の上へ。ところが「思っていたほどおしゃれに見えない」と感じたことはありませんか?
そんなときは、ルームフレグランスそのものではなく、その周りを見てみましょう。
生活用品に埋もれていては、どんなに素敵なデザインでも魅力を発揮できません。
以前担当したお客様の玄関も、まさにそんな状態でした。靴箱の上にモノが積み重なり、正直あまり手をかけられていない場所になっていたんです。まずは不要なモノを手放してもらい、棚の上に余白をつくりました。そして、そこに一輪挿しの花を飾ってもらったところ、お客様から「玄関を通るたびに気持ちが落ち着くようになった」と嬉しい言葉をいただきました。ちょっとした余白が、心の余裕につながったのだと思います。
これはインテリア全般に言えることです。「何を飾ろう」と考える前に、まず置くための空間をつくる。窓を開けて換気をし、ごみ箱や洗濯物など、においの原因を取り除いてから、心地よいと思うモノをひとつ加える。
「引き算してから足す」
この順番を意識するだけで、部屋の印象は大きく変わります。
使っていない香りは飾らず、収納場所を決める

香りが好きな方ほど、ルームスプレーやアロマオイルなどが増えてしまいがちです。気分や季節で使い分けている場合でも、すべてを並べておく必要はありません。
「今使っているモノ」と「今は使っていないモノ」に分けて、楽しんでいるモノだけ表に出してみましょう。
使っていないモノは収納場所を決めておき、季節が変わったときや違う香りを楽しみたくなったときに入れ替えればOKです。
収納はモノを隠すことだと思われがちですが、私は「見せたいモノを引き立たせるために、それ以外のモノをしまう」ことも収納の役割だと考えています。
なお、ルームフレグランスやアロマオイルなどは商品によって適した保管方法が異なるため、パッケージなどに記載された方法に従って保管してください。
好きな香りにも「居場所」をつくろう

香りは目には見えませんが、部屋の印象をつくる大切な要素のひとつです。
香りだけでなく、置き場所やインテリアとの相性も考えてみてください。
部屋中にたくさん置かなくても、余白のある場所にお気に入りをひとつ置くだけで十分です。季節や気分に合わせて香りを入れ替えれば、大がかりな模様替えをしなくても、部屋の雰囲気の変化を楽しめます。
まずは玄関やリビングなど、普段よく目にする場所から、好きな香りの「居場所」をつくってみてくださいね。
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整理収納アドバイザー、ルームスタイリストプロ。片付けコラムニストとして整理収納や時短家事の記事を多数執筆。「家事は素早くラクに」がモットー。インテリアや整理収納で暮らしを整え、人生を豊かにするヒントをお伝えできたらと思っています!




