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【宝石の種類】ゴシェナイト:意味と和名、どんな魅力・価値がある?

エメラルドアクアマリン、モルガナイト。
ベリルといえば最も美しい宝石に挙げられることも多い宝石ですが、無色のベリルはあまり知られていません。

ゴシェナイト(Goshenite)」は不純物を含まないカラーレスのベリルで、ホワイトベリルとも呼ばれます。
純粋な状態での産出は少ないため、実はとても貴重な宝石。

今回はゴシェナイトの基礎知識についてお届けします。

ゴシェナイトの意味。和名、石言葉は?

ゴシェナイトの意味と和名

アメリカ・マサチューセッツ州のゴーシェンで発見されたゴシェナイト。
「ゴーシェン(Goshen)」に石を表す「アイト(ite)」を加え、名付けられました。

モース硬度は7半、六方晶系の珪酸塩鉱物。

劈開は不明瞭。

ゴシェナイトの和名は「緑柱石(りょくちゅうせき)」。
ベリルにはエメラルド、アクアマリン、モルガナイトの他に、ヘリオドールやレッドベリル、ペツォタイトが含まれます。

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ゴシェナイトの石言葉

ゴシェナイトの石言葉は「真実」「気品」

不純物を含まないゆえの透明さが、何事をも見通す力強さを。

気品は「宝石の国」の登場人物、ゴーシェナイトのように優しい性格を反映しているようですね。

知る人ぞ知る、神秘的なゴシェナイトの魅力とは

眼鏡レンズの代用品としてのゴシェナイト

ゴシェナイトは無色透明。
しかし、全くのカラーレスはとても貴重で、多くの場合ほんのわずかに色がついています。

エメラルドやアクアマリンほどの人気はありませんが、とても魅力的な宝石。

完全にカラーレスで内包物を含まないゴシェナイトはジェムクオリティとして高く評価されます。

その透過性の高さから、ドイツではかつて眼鏡のグラスやレンズに使用されていました。

カメラのレンズにはフローライトが使用されていたりと、意外と身近なものにも宝石が用いられているのですね。

ダイヤモンドの模造品としてのゴシェナイト

その美しさを引き出すため、ブリリアントカットを施されることの多いゴシェナイト。
ダイヤモンドに似た輝きを放つとされていますが、実際はどうなのでしょう。

ダイヤモンドの屈折率は2.42
対してゴシェナイトは1.58-1.59

カラーレストパーズは1.62-1.63、クオーツが1.54-1.55。
ゴシェナイトは同じガラス光沢を持つ宝石の中でも平均的な屈折率といえます。

現在ダイヤモンドの模造品としてはモアサナイト(2.65 – 2.69)の方が有名ですね。

屈折率だけでみれば、鑑別技術が発達した今となっては見分けるのはさほど難しいことではありません。

とはいっても宝石をたくさんみている鑑定士だからこそできること。

私たちが購入する際にはダイヤモンドと誤って購入しないためにも、細心の注意を払うことを忘れずに。

取り扱い時の注意点は?

同じベリル類でもアクアマリンに近いゴシェナイト。
そのため、エメラルドよりも扱いに神経質になる必要はありません。

しかし、使用後はセーム革などの柔らかい布で拭いてあげるなどの手入れをしっかりしてあげることでその透明の輝きをいつでも楽しめます。

日常使いに適した充分な硬度があるため、無色透明の宝石をお探しであれば一度手にとってみてはいかがでしょうか。

POINT

  • エメラルド、アクアマリンと同じベリルに属するゴシェナイト
  • 完全に無色透明のゴシェナイトは貴重
  • かつては眼鏡のレンズ、ダイヤモンドの模造品として用いられていた

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