コラム

エフォートレスファッションとは?意味と着こなし方、ヘアやメイクも解説

ファッション雑誌などで「エフォートレスな着こなし」といった表現を見かけることがありますよね。

では「エフォートレス」ってどういう意味…?と、あらためて考えるとはっきりと分からない人も多いのではないでしょうか。

今回は、女性の服装からヘアスタイル・メイク、ライフスタイルにまで使われる「エフォートレス」の意味と、具体的なアイテムや着こなしのヒントをお届けします。

「エフォートレスファッション」はどんな服装のこと?

「エフォートレス」は、英語で「effort(努力)」と「less(~しない)」が組み合わさった単語で、直訳すると「努力しない」「がんばらない」といった意味。

ファッションではおもに「肩のこらない」「ガチガチに決めすぎない」服装を指し、「抜け感」「こなれ感」と表現されることもあります。

 

逆に「エフォートレス」でない着こなしの例としては、肩パッドの入ったカッチリしたジャケットや礼服、規則どおりに着る学生服などが挙げられます。

同じ白のリネン(麻)シャツでも、アイロンでプレスしてボタンを上まで留めるのではなく、ラフにボタンを外したり袖をまくって手首が見えるように着たりするのが「エフォートレス」といえるでしょう。

ただし、ジャージ上下など完全にリラックスした服装もまた「エフォートレス」とはいえず、お洒落を意識した上で、抜け感を感じさせる着こなしに使うのがポイントですね。

エフォートレス・シックな着こなしに。おすすめアイテム

アラサー・アラフォー以上の大人女性の場合、ちょっとした外出などで「エフォートレスファッション」を目指しても、ただ着崩すだけでは生活感が出てしまって難しい…と思うかもしれません。

そこで人気なのが、「エフォートレス・シック」と呼ばれる着こなしです。

もともと、ファッション雑誌などで「エフォートレス」という言葉が使われ始めたのは、2014年頃に女性ファッション誌『ELLE(エル)』が「エフォートレス・シック」を提唱したのがきっかけといわれます。

当時のファッションアイコンは、女優のシャルロット・ゲンズブールや映画監督でデザイナーでもあるソフィア・コッポラといえば、なんとなくイメージできるでしょうか。

『ソフィア・コッポラ スタイルブック』

黒のワンピースなど大人っぽく落ち着いたファッションでも、ニット素材で程よくリラックス感をプラスしたり、足元にはハイヒールではなくマニッシュな靴を合わせたり、襟元を開いたりして抜け感を演出するのが「エフォートレス・シック」な着こなしといえます。

「エフォートレスショート」とはどんな髪型?

服装と同様に、髪型やメイクにも「エフォートレス」の流れがきています。

くっきりとした巻き髪やピシッとしたストレートなどのばっちり決めた髪型ではなく、どこかゆるさを感じさせるヘアスタイルがここ数年の主流で、空気感のある「エフォートレスショート」は年代を問わず人気のヘアスタイルです。

 

メイクもまた、強い色やラインで主張するのではなく、ほどよい抜け感を作ることで、その人らしい美しさを引き立てる「エフォートレスメイク」が注目されています。

2020年以降はファッションも「サスティナブル」がキーワードとなり、自然回帰のムードから、アイカラーやシャドウもブラウンやグリーン・カーキなどのアースカラーが人気です。

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2021年春からは、より軽やかで自然体な生き方への憧れが、ファッションにも表れてきそうです。

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エフォートレスファッションはまさにそんな時代の空気にぴったり。ぜひ取り入れてみて下さいね。

POINT

  • 「エフォートレスファッション」とは、肩肘張らない抜け感のある着こなしのこと
  • 大人女性は、シックな中にもこなれ感のある「エフォートレス・シック」を目指すのもおすすめ
  • 髪型やメイクにも「エフォートレス」の波。選ぶときには意識してみて