魅力的なアラフォー女性を目指したい！なのに、アラフォーになって服が似合わなくなった、大人のおしゃれがわからない…という悩みもよく聞きます。
「似合っていたはずのカジュアルが似合わなくなった」「若い子と同じコーデにしたら薄っぺらく寂しい感じに…」などの経験をお持ちの方もいらっしゃるのでは？
30代、40代、50代…年齢を重ねるにつれ「おしゃれ迷子」になりがちな私たち。
解決策のひとつとして、「素材の質感」を意識してみるのはいかがでしょうか。
今回は素材感という視点から、大人のきれいめコーデのヒントをお届けします。
大人のきれいめコーデを演出する「素材感」とは？
アラフォーの服装と「素材感」
手持ちの服が似合わなくなってきた、ピンとこない…と感じた時は、自分のファッションを見直すチャンス。
色やデザインも大事ですが、いまの自分の「顔映り」や「体型」「所作のしなやかさ」に合ったきれいめの素材感を意識すると、大人っぽいおしゃれが楽しめます。
コットンやウールといった原料のチェックだけだなく、テキスタイルやアイテムの持つ「質感」に注目してみましょう。
大人のきれいめコーデを演出する素材感のポイントとは？
きれいめな質感とは、言い換えると「エレガント（優雅で上品）な質感」。
エレガントな素材感を選ぶときに意識するポイントは、「密」・「艶」・「とろみ・ふくらみ」そして「表情」。
あれ？なんだかスキンケアの話みたい？と思った方もいらっしゃるのでは。そう、良い素材、きれいだと感じる素材感は美しい肌質とも似ています。
年齢とともに変わる肌や髪質、身体に寄り添いながら味方となってくれる質感を選ぶコツ、詳しく見てみましょう。
「密」・「艶」・「とろみ・ふくらみ」とは？
「密」でなめらかな美しさを
一般的に、密度の高い素材＝エレガント寄り、ざっくりと荒い素材＝カジュアル寄りと言われます。
目の詰まったコンパクトな素材感はきれいめルックを作るポイント。
高密度でパウダータッチのブラウス素材や、細番手の糸で織られたシャツ生地、梳毛（そもう）と呼ばれるなめらかなスーツ地。ストレッチ混素材も表面感が詰まってコンパクトに見える効果があります。
ニットだとわかりやすいですね。表面がなめらかなハイゲージニットはきれいめ、ざっくりしたローゲージニットはカジュアルな印象です。
大人こそ「艶（つや）」を。ジュエリーやアクセサリーも味方につけて
艶（つや）や光沢感も、きれいめコーデを演出する質感です。
一般的に、艶や光沢、輝き＝エレガント寄り、マット、不透明＝カジュアル寄りと言われます。
シルクウールなどの自然な艶感はもちろん、サテンやベロア・ベルベットなど陰影のある光沢素材は大人の女性を魅力的に見せる効果が。ただし、品のある素材を選ぶことが重要です。
レザーも艶っぽさをプラスする素材。ウェアだけでなく靴やバッグなどの光沢もコーデに生かせます。
コーデに艶や輝きをプラス…という視点から、ジュエリー・アクセサリーを味方につける方法も効果的。
ジュエリー・アクセサリーは、地金や宝石の硬質な輝きがスパイスとなり、大人コーデの引き締めポイントになります。ピアスやイヤリングで顔回りに輝きを添えられるのもいいですよね。
「とろみ・ふくらみ」はバランスが大事
元気なコットン素材も素敵なのですが、時に服だけが子供っぽく浮いてしまう現象も起きる大人女性。
まろやかでゆったりとしてくる身体に沿うソフトなしなやかさを持つシルク、ポリエステルやレーヨン、それらの混ざった素材が似合うようになってきます。
揺れる素材の美しさは日常の所作を優雅に見せてくれる効果も。
一般的にしなやかでとろみのある素材=エレガント寄り、硬めの素材=カジュアル寄りと言われます。
ただし、とろみだけが強すぎるものも要注意です。
「とろみ」は、ドレープ感、落ち感と言われる素材のしなやかさ。一方、「ふくらみ」、反撥（はんぱつ）と言われる、素材のふくらむ力があります。
この「とろみ」と「ふくらみ」のバランスが重要。バランスの良い素材は、仕立て映えしてしなやかな着心地、大人女性向きの上質素材と言えます。
テロテロ、ペラペラな素材との違いを見るには、生地を軽く手でつかんで、ふんわりと膨らむかどうかを試してみてくださいね。
「表情」のある素材、「表情」のあるコーデとは？
さて、きめ細やかで艶やかな肌の持ち主でも、無表情だったら寂しいですよね。同じように、きれいめコーデも生き生きした表情を加えて着こなしたいもの。
「表情のある素材」と「表情のあるコーデ」、２つの方向から見てみましょう。
表情のある素材で陰影を
「表情」のある素材をコーデにプラスすると、陰影や深みが生まれ味わいのある大人のおしゃれに。
例えば杢調（もくちょう）。二種類以上の違う色をミックスすることで奥行のある色合いを表現します。ツイードのように織りで魅せる色柄、綾織やリブニット・アランニットなど凹凸のある表面感も表情豊か。繊細な透明感のあるレースやさまざまな柄も、着こなしに華やぎや楽しさ、リズムをもたらします。
表情のあるコーデとは？異素材ミックスを楽しんで
エレガントな素材を引き立てるように、表情のある素材や、あえてカジュアル寄りのざっくり素材やハードな素材を合わせる…異素材ミックスコーデは、単純な綺麗さだけでなく人生の味わいを知る大人コーデの楽しみとも言えます。
艶とろ×モコモコ、つるりとしたタッチ×毛足のあるタッチ…質感の対比がメリハリを生み、テイストも甘×辛ミックスなど表現が広がりますね。
フェミニンなブラウスにざっくりニットを組み合わせたり、とろみスカートにマニッシュ素材のジャケットを合わせたり。
スカーフやストールなどの巻き物系を質感バランスの調整役としてスパイス的に使うのもおすすめ。顔回りが華やぎ、遊び心のあるコーデになります。
素材感に注目して、奥行のある大人のきれいめコーデを
日本にはもともと和装の文化があり、素材感や織り・染め・柄の美しさを大事にする土壌があります。
また最近、行き過ぎたモノの大量生産・大量廃棄の問題などから、素材や服の作られ方も転換期を迎えているようです。
そんな時代の変化も感じつつ、アラフォーからの大人世代こそ、豊かな素材感の楽しさに注目しておしゃれしてみてくださいね。
質感を大切にする中で生まれる陰影、メリハリ…着こなしに奥行（おくゆき）があるきれいめコーデで大人の魅力がますます輝きますよ。
POINT
- アラフォー以上のおしゃれ迷子世代は素材感に注目してみて
- 大人のきれいめコーデを作る素材感は「密」「艶」「とろみ・ふくらみ」そして「表情」
- 「異素材ミックス」でそれぞれの良さを引き立て、奥行のあるコーデに！
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マーケティングディレクター、ジュエリーに詳しいライター、女性メディアライター、ジュエリーデザイナーなどによる専門チーム。
