2025年、日本で初めての女性総理が誕生。
高市早苗氏の就任は、「ジェンダー平等の進展」と「多様なリーダー像の確立」を印象付ける日本の政治史における大きな転換点となりました。
さまざまな立場・年齢の女性が勇気をもらったのではないでしょうか。
高市氏のファッションにも注目が集まっており、青いスーツと真珠のネックレスの組み合わせは海外メディアにも取り上げられているほど。
特に注目度の高いのは真珠のネックレス。
真珠(パール)は古来より「清廉」「知性」「品格」を象徴する宝石であり、時代を超えて愛され続けてきました。
今回は高市早苗総理の真珠のネックレスについて。
高市早苗総理と真珠。意志表明としてのアイテム
演説や会見、会談などの公の場で、たびたび真珠のネックレスを身に着けている高市氏。
政治家のファッションは、単なるおしゃれではありません。
自己の理念や価値観を視覚的に伝える手段としての装いであり、歴代の政治家たちもイメージづくりのの一環として戦略的にアイテムを選んできました。
高市氏にとっての真珠も同じく、ご自身を象徴する重要な要素といえるのではないでしょうか。
お母さまの形見である真珠のネックレス
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ネイビーやロイヤルブルーといったブルー系のスーツにホワイトやイエローカラーの真珠が穏やかに輝くスタイルは、知性や信頼感の中に柔らかさを感じさせます。
こうした高市氏を象徴するスタイルを形づくるのは、実は1種類の真珠だけではありません。
たとえば、閣僚認証式、日米首脳会談時に身につけていた、13〜15mmほどの真珠の一連ネックレス。
この真珠のネックレスは、お母さまから受け継いだ思い出の品であるとか。
とても大粒であり、その大きさから南洋白蝶真珠または淡水真珠と推測されています。
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セットのイヤリングとあわせて、エレガントで落ち着いた印象を演出しています。
そのほか、あこや真珠のネックレスや二連の真珠ネックレスなど、さまざまなデザインのネックレスを装いに取り入れられています。
高市早苗総理とマーガレット・サッチャー元首相
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高市氏が「憧れの政治家」と公言しているのが、英国初の女性首相マーガレット・サッチャー氏です。
「鉄の女」と呼ばれたサッチャー氏は、ブルーのスーツをまとい、夫から贈られた真珠のネックレスとイヤリングを身につけていました。
高市氏の周辺からは「意識したわけではない」との言及がありますが、高市氏の「ブルースーツ×真珠のネックレス」という定番スタイルも、サッチャー氏のスタイルからインスピレーションを受けているかのようですね。
フォーマルな場で真珠が選ばれる理由2選
場に合わせるだけでなく、相手への敬意と品格も示すことが重要なフォーマルな装い。
政治家だけでなく、私たちにとってもそれは同じ。
冠婚葬祭や式典などのフォーマルな場での装いには、言葉に代わるメッセージが宿ります。
その中で、「フォーマルジュエリー」として選ばれてきたのが真珠(パール)。
ここでは、外交や公式の場を含め、真珠がフォーマルシーンにふさわしいとされている理由をみていきます。
昼と夜。シーンを選ばない真珠の輝き
フォーマルな装いにおいて、ジュエリーは主張しすぎないことが求められます。
特に日中の式典や会見では、強い輝きを放つ宝石は避けた方がベター。
そこで自然な光沢で上品に印象を整える真珠が重宝されるのです。
昼の光のもとでは控えめに輝く一方、夜の照明のもとではしっかりと発光する。
この光の変化で印象を変えるその性質が、真珠がフォーマルな場で選ばれる最大の理由といえるでしょう。
フォーマルジュエリーとしての真珠は、「華美さではなく、品格で語る」。
その姿勢こそが、時代や立場を越えて愛され続けている理由です。
日本のアイデンティティを象徴する真珠
もうひとつ、真珠がフォーマルなシーンで選ばれる理由として見落とせないのが、真珠が日本を代表する宝石であるということ。
1893年、御木本幸吉が三重県・英虞湾で世界で初めて真珠の養殖に成功したことにより、日本の真珠は世界的な評価を得ました。
現在も「MIKIMOTO(ミキモト)」をはじめとする日本の真珠ブランドは、皇室をはじめ世界各国の王室や外交舞台で信頼を得ています。
その佇まいは、他の宝石が放つ華やかさとはひと味異なる内面の品格を引き出すもの。
それは、政治家だけでなく、私たちひとりひとりが公の場で「品格をもって自己を表す」ためのジュエリーとしても機能します。
POINT
- 真珠のネックレスは、「控えめながらも品格を演出できる」ジュエリー
- 高市早苗氏の真珠ネックレスは、お母さまから受け継いだもの
- 真珠ネックレスは「昼夜問わず使える万能ジュエリー」、フォーマルな場にふさわしいアイテム
高市早苗総理だけでなく、片山さつき財務大臣、小野田紀美経済安全保障担当大臣といった方々も、閣僚認証式の場で真珠のネックレスを身につけていました。
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三者三様の真珠の身につけ方をみることで、真珠のネックレスを手に入れたいと考えられた方も多いのではないでしょうか。
あらためて、この機会に真珠を選ぶ際のポイントをおさらいしてみても良いかもしれませんね。
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大学卒業後、ジュエリー専門学校にてメイキングとデザインを学ぶ。ジュエリーセレクトショップ・百貨店にて販売員経験あり。あなたとジュエリー・アクセサリーとの距離を縮める記事をお届けします。




