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トリニティにキャトル。美しさがつらなる「連リング」という選択

異なる複数の要素が掛け合わさることで、奥行きのある美しさが宿る「連リング」。

ボリューム感だけではなく、見る角度によって表情を変えるニュアンスや華やかさが時代を超えて支持されています。
カルティエトリニティに、ブシュロンキャトルなど、トレンドに左右されず、それでいて決して古びない名品ばかり。

今回は「連リング」について。種類やデザインの特徴、3つのブランドをご紹介します。

連リングが持つ造形の魅力とは

連リング最大の魅力は、複数の要素が重なり合うことで生まれる調和」にあります。
それぞれが異なるデザインや表情を持つリングが連なり、ひとつの造形として成立することで、単体では得られない奥行きと豊かさが生まれます。

連リングは、その構造から大きく二つのタイプに分類。
ひとつは、複数のリングが知恵の輪のように連なり、可動するタイプ
リング同士は独立しながらも互いに影響し合い、指の動きに合わせて自然に位置を変えます。

カルティエの三連リングに代表されるこの構造は、異なる要素が無理なく結びつき、ひとつの完成されたバランスを保っている点が特徴です。

もうひとつは、スタッキングするように複数のリングが重なり合うタイプ
こちらは構築的で彫刻的な印象です。

素材や幅、質感の違うラインを積み重ねることで、より現代的で個性のある表情を生み出します。
ブシュロンの重厚感あるリングが代表的。

いずれのタイプにも共通しているのは、異なる要素が別個に主張するのではなく、互いを引き立て合いながら共存している点。
それぞれの違い変化が重なり合うことで、指先に立体的なリズムと静かな一体感をもたらすのです。

存在感のあるデザインでありながら不思議と指先に自然になじむのは、その調和が計算され尽くしているからこそ。
連リングは、異なる価値観や背景が交わることで生まれる美しさをさりげなく体現したジュエリーともいえますね。

名門ブランドが手がける、連リングの名作たち

その構造の自由度ゆえに、ブランドごとの美意識や哲学が色濃く反映される連リング。
ここでは、連リングを象徴的に表現してきたブランドに注目し、それぞれの個性と造形の特徴をひもといていきます。

カルティエ トリニティ:三つの輪が紡ぐ、永遠の象徴

 

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連リングの代名詞、カルティエの「トリニティリング」。
イエローゴールド、ホワイトゴールド、ピンクゴールド。

三色のゴールドが絡み合うこのリングは、愛・友情・忠誠を象徴するとされています。

1924年の誕生以来、ほとんどデザインを変えることなく愛され続けてきた理由は、その完成度の高さ。
滑らかに動く三つのリングは、まるで三本でひとつであるかのように指になじみ、日常の所作さえも美しくみせる。

時代や年齢、スタイルを選ばない。
カルティエの三連リングは、まさに「人生に寄り添うジュエリー」です。

ブシュロン キャトル:伝統と遊び心が共存する連なる造形

 

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フランスの名門メゾン、ブシュロン
技巧を凝らしたジュエリーのなかでも「キャトル」コレクションに見られる複数リングの重なりは格別。

「強さ」「バランス」「調和」をコンセプトに、ゴールドやセラミック、ダイヤモンドなど異なる表情を持つリングが連なることで、一本では得られない奥行きとリズムが生まれます。

伝統を重んじながらも、決して保守的に終わらない。
ブシュロンの連リングは、クラシックと現代性の絶妙なバランスを体現しています。

スピネッリ・キルコリン|構築的で自由、モダンな連リング

 

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ロサンゼルス発のジュエリーブランド、スピネッリ・キルコリン。
クラシックな連リングの概念を大胆に更新する連リングを展開しています。

複数のリングをつなぐのは、小さなコネクター。
それにより、一本の指にまとめて着けることも、複数の指に分けて着けることもできるという、極めて自由度の高い構造を持ちます。

二連リング、三連リングと選べるのも嬉しいですね。
ミニマルでありながら、どこか建築的。
ジェンダーやスタイルの枠を超え、自己表現のためのジュエリーとして支持されている理由があります。

連なることで完成する美しさ。
連リングは、今の自分とこれからの自分、その両方に静かに寄り添うジュエリーなのかもしれません。

POINT

  • 動きのある造形が、指先に自然な表情を与える「連リング」
  • 複数のリングが連なることで、「違い」を内包したまま成立する美しさが生まれる
  • 装う人の年齢やスタイルの変化を受け止め、時間とともに意味を重ねていけるジュエリー