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手作りの祭典!【Creema】ハンドメイドインジャパンフェス冬(2019)訪問レポート

お正月明けの連休、2019年1月12~13日に東京ビッグサイトで開催された<ハンドメイドインジャパンフェス冬(2019)>(主催:Creema)のレポートをお届けします。

CtoC(※)サービスやSNSの発展で、個人クリエイターと買う側がダイレクトにつながることのできる今の時代。
一方、Webだけではなかなか良さがわからない、やはり実際にモノを見て確かめたいという方も多いのではないでしょうか。

※C to C:個人間取引(Consumer to Consumer)。一般の消費者同士で行われる電子商取引。

日本最大級のハンドメイドマーケットプレイス「Creema」は、WebでのCtoCサイト運営だけでなく、大規模イベントや常設ショップの運営などを実施して日本のクラフト文化の醸成に力を注いでいます。
「Creema」が2013年から毎年夏に開催してきたイベント「ハンドメイドインジャパンフェス」は日本最大級のクリエイターの祭典で、今回は初の冬開催となりました。
出展ブースは約3100(2日間合計)、例年の来場者は約50,000人とのこと。2019年初の大型クラフトイベントに期待しながら、会場に潜入してみました!

フェスって楽しい!クリエイターの祭典。

テーマは「New Year’s party」。大人の冬のお祭り!

東京ビッグサイトの西エリアに設営された会場内は様々な年代の方が行き交い、さながら大人の冬のお祭りといった雰囲気です。

クリエイターエリアには個性あふれる出展ブースが立ち並び、活気に溢れた出展者とお客様のやりとりはまさに市場、マーケットプレイス。
出展経験のある友人によると、毎回来て下さる常連さんがいたり、Webでやりとりしていたお客様にご対面して接客できたりと、リアルなイベントならではの良さがあるそうです。ITが進展したからこそ、お互い顔が見えてライブ感のある場の楽しさやメリットは大きいのですね。

ハンドメイド人気を支えてきたアクセサリー分野が主役

全体の約1/3と広い範囲を占めているのはやはりアクセサリーのエリア。他エリアでもブースの中にアクセサリーに準じたアイテムが置かれていたりするので、総出品数は見当もつきません!

事前にお目当てのブランドを調べていくのも手なのでしょうね。実はノープランで行った筆者はブースの多さに目が回りそうに…そうなるとつい目が行くのは角にあるブース。角地がいい!とよく言われる意味を実感します。
「友達どうしで出展しています!」笑顔で接客してくださったtreepiste and HAKU FLEUR。角地をうまく使ったセンスの良い商品ディスプレイです。

手仕事が体験できる、見られる、話が聞ける!

ワークショップや実演、制作エピソード…ものづくりの面白さが体感できる

最近はハンドメイドの概念や作品の幅もかなり広がっていますが、フェス出展者はCreema出品者の中でも選りすぐりのクリエイター。本格的に制作や販売に取り組まれている方が多いと感じました。大人の女性が心魅かれるコーナーやアイテムも充実していましたよ!
全部をご紹介できないのが本当に残念ですが、ワークショップとアクセサリーエリアのごく一部をご紹介いたします。

最もフェスらしさ、ハンドメイド感に満ちていたのが参加型・体験型のワークショップ。行列しているブースもあり活況でした。特に気になったのは、シンプルな自分サイズのリングのワークショップ…作ってみたい!ほそかわ制作室

各ブースでもクリエイターが作品の素材や工程を説明するシーンによく出会いました。単なる販売ではなく「作家と作品」の出展、ものづくりを愛し応援する同士の人間味あるやりとりが心地よいです。

彫金の実演も!プロフェッショナルな彫金師の手元にお客様も皆釘付けです。IMULTA

アンティークな手彫りのデザイン案を見ているだけで胸が高鳴ります。K1820 ATELIER

落書きをイメージした真鍮の線。「線が細過ぎて型取りできなくて、すべて手作りなんです」…そんな制作秘話を直接聞けるのもリアルなイベントならではの魅力。Nasturtium

あらゆる素材がアクセサリーに。人間の創造力にワクワク。

過去と未来、懐かしさと新しさ。見ているだけで発想が広がる

天然石から型取りしたというパーツの自然な造型と美しい色。Palais
「古いものが好き」と、活版印刷の活字の箱をディスプレイに使うセンスも素敵です。

いっぽうこちらは未来感覚、アクリル板にライトを当てると光る!アーティフィシャル(人工的)なテイストに振り切った感じが今また新鮮。4ma4ma

青森の伝統工芸「こぎん刺し」をモダンにアレンジ。なぜか北欧テイストも感じます。ito to katachi

さらに、驚くべき素材も!ハンドメイドならではの無限の可能性

このイヤリング、何で作られているでしょうか?

正解は「宍道湖産のしじみの貝殻」。
実は、筆者の祖母のお財布にはこの貝のチャームがよくついていました。懐かしく思い出される大人世代の方もいるのでは?島根出身の作者の名刺には「しじみ作家」!!

では、こちらは何でしょう?


なんと「かつおぶし」で作られたアクセサリー!
1つとして同じモノはない…斬新すぎる発想に感動しました。
「鼈甲(べっこう)かと思いきや鰹節!」と、面白いモノを探されている方に受けるそうです。ニジワークス

その後「煮干し」のアクセサリーもあったとの情報を入手…まだまだ奥が深いハンドメイドフェスです!

POINT

  • ハンドメイドインジャパンフェス、初めての冬開催
  • もの作りの楽しさと面白さを満喫できる大人のお祭り
  • Webで気になったアクセサリーをリアルな場で確かめられるのは嬉しい

2019年の初取材レポート、いかがでしたか?Webとリアルが融合する時代、好きな作家さんを探したり会いに行けるイベントはこれからも盛り上がりそうです。気になるイベントにはぜひ出かけてみてくださいね!

※本取材は、主催(クリーマ広報)及び各出展者様に取材・撮影許可をいただいております。(ヒカリモノガタリ編集部)