アニバーサリー

50代のオケージョンドレスの選び方。場面別おすすめスタイルとQ&Aで解説!

20~30代では友人の結婚式、その後は子どもの入学卒業など、フォーマルな装いをする場面が多かったけど、50代ともなるとそういう機会もすっかり減った……という女性は多いのではないでしょうか。

さらにコロナ禍で人の集まるパーティやイベントも激減し、気付けば過去のフォーマルなドレスはもうサイズが合わない…。

そんなとき、久しぶりに「甥っ子の結婚披露宴に招待された」「得意先の周年パーティーに会社の代表者として出席することになった」「友人に、好きなアーティストのディナーショーに誘われた」など、いわゆる「オケージョン」の装いが必要になったら?

何を着ていこう!?と焦ってしまいますよね。

そこで今回は、40代・50代・60代の大人女性に向けて、オケージョンドレスの選び方を解説します。

久しぶりにドレスや小物を購入するとき、ふと「これってどっちが正解?」と迷ってしまうこともあるはず。Q&Aコーナーではそんな疑問にもお答えしていますので、ぜひ役立てて下さいね。

今さら聞けない「オケージョン」とは?

ファッション誌やSNSなどでよく見かける「オケージョン/occasion」。英語でoccasionは「機会」や「行事」を意味し、ファッション用語ではパーティや結婚披露宴など、いわゆる「ハレ」の日の特別な行事の装いを指します。

特にここ10年くらいで「オケージョン」はよく使われるようになった印象。

なので「私たちの若い頃って、そんな呼び方なかったよね」「それってフォーマルとどう違うの?」と思われる方もいるのではないでしょうか。

フォーマルは礼装の「格式」を表す言葉で、 最も格式の高い「正礼装(モストフォーマル)」を頂点に、私たちが結婚式などで着る「準礼装(セミフォーマル)」、少し着崩した「略礼装(インフォーマル)」といった段階があります。

一方で「オケージョン」は、格式ではなく「結婚式」や「入学式」といった「場面」で服装を分類しています。

またフォーマルには「ブラックフォーマル(喪服)」も含まれますが、オケージョンはおもにお祝いごとを指すのも違いの1つです。

とはいえ、多くの場合「オケージョン」といえばセミフォーマルを着る場面と共通しているため、店頭で服や小物を探す場合はセミフォーマルに準じたものを選べば良いでしょう。

シーン別コーディネート例

オケージョン(occasion)の頭文字は、時・場合・場面を意味する「TPO」の「O」に当たります。つまり、「どんな場なのか」をふまえてコーディネートを考えるとうまくいきます。

親戚の結婚式に参列するなら

50代なら自身のお子様の結婚式という方もいらっしゃるかと思いますが、その場合、伝統的には黒留袖などの礼装を着ることになりますのであまり迷うことはないですよね。

しかし甥っ子や姪っ子の披露宴となると「何を着よう?」となってしまうかも。

格式にこだわる親戚が多い場合は先に相談しておくのが一番ですが、比較的自由な雰囲気なら、光沢が強すぎず華やかさのある総レース素材のワンピースもおすすめです。

アクセサリーは、2連やラインストーンと組み合わせたパールなど、地味になりすぎず上品なものを。

業界団体のパーティに出席するなら

会場内での挨拶やスピーチ・立食など、動きの多い仕事関係のパーティーは、やはりパンツスタイルがおすすめ。

パーティという場なので、ビジネスライクになりすぎないよう、スーツならシルクやサテンなどやや光沢のある素材を選んだり、華やかなボウタイブラウスとパンツの組み合わせなども良いですね。

 

ホテルで開催される周年の同窓会なら

久しぶりの同窓会、お互い見た目は変わっている可能性大ですが(笑)、それは年齢を重ねて一生懸命生きてきたことの証。ポジティブに受け入れたいですよね。

ホテルなどが会場なら、リラックスした着心地のなかにも華やかさのあるセットアップがぴったり。

アクセサリーやバッグなど、きらめきのある小物でほどよく華やかさをプラスすると良いですね。

推しアーティストのディナーショーなら

ホテルなどで開催されるディナーショーは、思い切って肩や背中を出したロングドレスでロマンチックな雰囲気を満喫してみては。

推しアーティストの色(笑)がある場合は、その色のドレスや、黒いドレス+推し色のアクセサリーを身につけてくる方も多いので、「初めて行くけど…」という方もぜひ、臆せずトライしてみて下さい。

 

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着こなしやマナー、こんな時どうする?

Q:肩や背中、スカート丈…肌の露出は、昼夜別にどこまでOK?

A:基本的に、昼間は肩や背中の露出は控えめ・夜は多めでもOKと覚えておくとよいですね。

肩や背中が開いたデザインのドレスでも、昼間は上にボレロやジャケットを羽織れば大丈夫です。また長袖や七分袖で袖の部分のみシアー素材になったドレスなら、露出を抑えつつ華やかさを演出できます。

スカート丈は昼間は膝が隠れる長さがおすすめ。立ったり座ったりの多い場でも安心感があります。夜は華やかなロング丈も素敵ですね。

Q:黒いドレスだけではなんだか地味になってしまう。華やかさが欲しいときは?

A:顔周りが明るくなるネックレスやイヤリングなどのアクセサリーで華やかさをプラスしましょう。昼間はパールなど、夜はキラキラした石が多いものが照明に映えてきれいです。

また、ロングヘアの方はもちろんボブやショートの方でも、美容院でヘアスタイルを整えてもらうだけでハレの日の印象に。

またバッグや靴をベージュやシルバーなど明るい色のものにしたり、華やかな素材のショールを羽織ったりすると、ぐっとお祝いらしい雰囲気になります。

Q:靴のヒールの高さはどのくらいがおすすめ?

A:膝の痛みなど健康上の事情がなければ、3cm~5㎝程度のヒールがあり、つま先やかかとが出ないデザインのパンプスを選ぶと、フォーマル感が出て全体のバランスが美しく見えます。

Q:寒い時期、会場までのアウターはなにを着ていけばいい?

A:過去には、ドレスの上には毛皮のコートがセレブの定番でしたが現在はエコファーに置き換わっています。エコファーはややカジュアルな印象なので、アウターとしてはウールやカシミヤなどの上質な素材のコートが無難です。

POINT

  • オケージョンとは、結婚式やパーティーなど、ハレの日の「場面」にあわせた装いのこと
  • 「フォーマル」は礼服の格式を表すことばで、オケージョン=セミフォーマルと考えておけばほぼOK
  • どんな場なのかを想像して選ぶと失敗が少なくうまくいく