芸術の秋には、注目すべき美術展が目白押し。
2025年日本各地ではさまざまな美術展が開催されます。
今回は、関東と関西でこの秋おすすめしたい4つの美術展をご紹介。
印象派から、ジュエリー、アール・デコまで。
秋の芸術鑑賞にふさわしいラインナップを押さえておきましょう。
関東編
オルセー美術館所蔵 印象派—室内をめぐる物語(国立西洋美術館/東京・上野)
会期:2025年10月25日[土]– 2026年2月15日[日]
国立西洋美術館は、ル・コルビュジエ設計の本館がユネスコ世界遺産に登録されたモダニズム建築。
上野公園の緑に映える白い外観と幾何学的なデザインで、芸術鑑賞前後に散策を楽しめます。
今回の展示は、フランス・パリの名門「オルセー美術館」から印象派の名画が来日する待望の展覧会。
マネ、モネ、ルノワール、ドガ、セザンヌらの名品に加え、ドガの大作「家族の肖像(ベレッリ家)」が日本初公開。
移ろう風景や光の瞬間といった「室内」をめぐる印象派の視線は、見る人に新鮮なインスピレーションを与えてくれるでしょう。
美術初心者でも楽しみやすく、絵画鑑賞を深めたい人には特におすすめ。
公式HP:https://www.orsay2025.jp/
永遠なる瞬間 ヴァン クリーフ&アーペル ― ハイジュエリーが語るアール・デコ(東京都庭園美術館/東京・白金台)
会期:2025年9月27日[土]– 2026年1月18日[日]
1933年竣工の旧朝香宮邸(本館)は、日本屈指のアール・デコ建築として知られている東京都庭園美術館。
館内の装飾や調度品そのものが芸術品で、洋館と庭園が一体となった空間が訪れる人を魅了。
今回の展示は、世界五大ジュエラーのひとつ、ヴァンクリーフ&アーペルのアーカイブを紹介する特別展。
1925年に開催された「現代装飾美術・産業美術国際博覧会(通称:アール・デコ博覧会)」から100周年の節目に開催。
ミステリーセッティングに代表される独自の技術や、自然や愛をモチーフにした詩的なデザインが堪能できます。
ファッションやジュエリーに関心のある人はもちろん、アール・デコ様式や装飾美術に興味のある人にもおすすめ。
公式HP :https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/250927-260118_timeless-art-deco/
関西編
新時代のヴィーナス!アール・デコ100年展(大阪中之島美術館/大阪・中之島)
会期: 2025年10月4日[土]– 2026年1月4日[日]
2022年に開館した新しい文化拠点である大阪中之島美術館。
黒いキューブ状の外観が特徴で、館内は吹き抜けの開放感にあふれ、都市的な景観と調和した現代的な美術館です。
東京都庭園美術館の展示と同じく、アール・デコ博覧会から100年を記念して開催。
女性像とデザインに焦点を当てた展示となっています。
時代を象徴する幾何学模様や流線型のデザインが反映されたポスター、ジュエリー、香水瓶、ドレス、クラシックカーまで横断展示。
モダンデザインのルーツを知りたい人、インテリアやファッションのヒントを得たい人に特におすすめ。
公式HP:https://nakka-art.jp/exhibition-post/artdeco100th/
阪神・淡路大震災30年記念 大ゴッホ展 夜のカフェテラス(神戸市立博物館/兵庫・三宮)
会期は:2025年9月20日[土]– 2026年2月1日[日]
1935年竣工の旧銀行建築をリノベーションした神戸市立博物館。
重厚な雰囲気が旧居留地の街並みによく映えます。
今回の展示は、ゴッホの代表作「夜のカフェテラス」をはじめ、光と色彩への情熱を映し出す作品群を紹介。
神戸を起点に、東日本大震災から15年を迎える福島、そして東京へと巡回します。
夜空の輝きとカフェの温もりを描いた名画の実物に触れる体験は格別。
孤独と情熱を生きたゴッホの人生は苦難の連続でしたが、困難に立ち向かい続け、諦めない強さ、そして癒しと安らぎを芸術に見出した彼の作品から、芸術と人間の強さを重ねて考えるきっかけを得られることでしょう。
公式HP:https://www.kobecitymuseum.jp/exhibition/detail?exhibition=383
2025年秋に開催される注目の美術展。
印象派からジュエリー、アール・デコ、ゴッホまで、多彩な内容となっています。
それぞれ美術館の建築や街並みとともに楽しめるのも大きな魅力です。
芸術の秋、ぜひお気に入りの展覧会を訪れて、心に残る体験をしてみてください。
POINT
- 印象派から現代アートまで、幅広いジャンルの芸術に触れられる関東・関西の注目展覧会を4展厳選
- 関東からは国立西洋美術館と東京都庭園美術館、関西からは大阪中之島美術館と神戸市立博物館をご紹介
- 鑑賞後は美術館の魅力に触れながら散策を楽しんで
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大学卒業後、ジュエリー専門学校にてメイキングとデザインを学ぶ。ジュエリーセレクトショップ・百貨店にて販売員経験あり。あなたとジュエリー・アクセサリーとの距離を縮める記事をお届けします。