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短時間でも家は片付く!5分・10分・30分でできる片付けのヒント

「忙しくて、片付けの時間がない」
「片付けたいと思っても、つい後回しにしてしまう」
「モノが多すぎて、どこから手を付ければいいのか分からない」

多くの人が片付けられない理由をこんなふうに話します。

あちこち片付けようと頑張れば頑張るほど、1日で終わらずに中途半端に終わり、気づいたらリバウンドしている。それが「片付けって面倒くさい!苦手!」と思い込んで、片付けが進まない原因かもしれません。

でも、実は片付けって、実際にやってみるとそこまでハードルの高いものではないんです。

そこで今回は、整理収納アドバイザーの筆者が、5分・10分・30分でできる片付けのヒントを紹介します。忙しいけれど、部屋をスッキリさせたいと思っている人はぜひ参考にしてくださいね。

片付けは「整理」から始めるのがポイント!

片付けをしよう!と思ったときに、真っ先に収納グッズを買いに行く人がいますが、それは順番が違います。

片付けのなかでもっとも大事なのは「整理」です。

このピラミッドの土台である「整理」を最初にしっかりやっておかないと、どんなに片付けても、モノが増え続けて散らかってしまいます。

整理」とは「不必要なモノを取り除くこと」を意味します。必要ないモノなのにとっておいて、収納スペースを圧迫するのは、それこそ「ムダ」だと思いませんか?

整理を始める前に、どんな暮らしがしたいのか、片付けた先の理想の部屋をイメージするのがポイントです。

片付けは決してゴールではありません。自分の理想の暮らしのためにやるべきことの一つが「片付け」なのだという意識で動いてみてくださいね。

時間別にできる片付けの場所とコツ

では、ここからは5分、10分、30分でできる片付けを紹介していきます。

5分でできる片付け

忙しくて片付ける時間がなくても、1日5分なら確保できるのではないでしょうか。片付けは無理をしないことが継続の秘訣。まずは5分の片付けからやってみましょう。

おすすめの場所は、お財布・ポーチ・バッグなどの中身。

中身を全部出し、使うか使わないかに分けていきます。

普段使っているお財布やポーチなどは、中身の確認をしないことが多いため、整理してみるといらないレシートやポイントカード、食べたお菓子の包みなどのゴミもよく出てきます。メイクのポーチからは、いつ使ったのかも分からない古いメイク用品が出てくることもあるあるです。

使わないからといって、すべて捨てなければいけないわけではありません。使わないモノは「捨てる」「譲る」「売る」「寄付する」といった方法で手放します。捨てることに罪悪感のある人は、ほかの手放し方も選択肢に入れてみてくださいね。

使うモノは、どの位置に収納すると使いやすいかを考え、モノの住所を決めてから収納していきます。

たった5分ですが、かなり使いやすくなるはずです。そして、5分でも「片付けられた!」という達成感を得られます。この積み重ねが重要なのです。

10分でできる片付け

5分の片付けに慣れてきたら、次は10分の片付けにチャレンジしてみましょう!

やり方は5分の片付けと同じで、【全出し→要不要に分ける→住所を決める→元に戻す】の順番でやっていきます。

10分の片付けでおすすめの場所は、薬箱・食品ストックの引き出しやカゴ1つ・文具の引き出し1つ・紙袋・トイレ収納など。

特に「消費期限」「賞味期限」がある薬箱や食品ストックは、期限が切れていたら処分するという判断基準が明確なので、片付けをやろうと思ったときに手を付けやすい場所です。

文具の入った引き出しは、要不要に分けたあと、どれくらいの頻度で使うのかで分類します。よく使う文具は引き出しの手前に、文具のストックやあまり使わない文具は奥に収納してください。引き出しを半分開けただけで、よく使うモノがサッと取り出せます。出し入れが簡単になる仕組みをつくると、元に戻せるようになるので出しっぱなしになりません。

紙袋は「お気に入り」または「使う」モノだけを残しましょう。収納ボックスや大きめの紙袋に入る分だけ保管するといったルールを決めておくと、必要以上に増えません。また、使わない紙袋は、上部を内側に折り込むと、引き出しの仕切りとして再利用できます。

トイレ収納も限られたスペースで収納するモノも決まっているので、10分もあれば整理できるでしょう。

30分でできる片付け

休日など少し時間に余裕があるときは30分の片付けをやってみましょう。30分あれば、やや広めのスペースでも片付けができます。

やり方は5分・10分の片付けと同じです。

30分の片付けでおすすめの場所は、靴箱、洗面台の収納スペース、冷蔵庫、デスク周りなど。

モノを全部出したついでに、掃除もしておくと場所も気持ちもスッキリとします。「ついで掃除」をしてしまえば年末大掃除もラクになりますよ。

靴箱は、まずは自分の分だけでOKです。家族の靴もやる場合は、全出ししたあとに持ち主が要不要の判断をしてください。靴は人別に分けてスペースを決めると出し入れしやすくなります。

洗面所の収納も、洗面下・鏡面裏などのスペースごとに別日にやっても問題ありません。【全出し→ついで掃除→要不要に分ける→住所を決める→元に戻す】の順番に進めていきます。洗面所の場合は、用途別に分類して収納するのがおすすめです。

冷蔵庫やデスク周りも、同じ要領で片付けてみてくださいね。

スモールステップで片付けが「できない」を「できる」に変えよう

一気に片付けようと思っても、片付けのために長い時間を確保するのはなかなか難しいですよね。だからといって何もしなければ、部屋は散らかる一方です。

たった5分あれば、「片付けできなかった」自分が「片付けができた!」自分に変わります。まずは5分でも10分でもいいので、できる場所から片付けてみましょう。

今回ご紹介したおすすめの場所から、5分・10分・30分のスモールステップを積み重ねていけば、1年後には理想の部屋に近づいているはずですよ。