通勤・オフィスやちょっと改まったシーンには欠かせないジャケット。2025年の春夏シーズンは、長く暑い夏に対応し、旬のテイストも取り入れた「進化系ジャケット」も登場しています。
ジャケットは40代・50代のおしゃれの強い味方
ジャケットは、古くはヨーロッパ中世に鎧の中に着る服として誕生し、フロックコートや燕尾服・モーニングに形を変えて丈も短くなり、礼服やビジネススーツの上着として社会に普及しました。(フォーマルな洋服のルーツをたどると軍服であることがとても多いです)
1900年代初頭、ココ・シャネルは、コルセットの入ったきゅうくつなドレスからの解放を目指して女性向けのジャケットを発表し、センセーションを巻き起こしました。
それまで男性用だったツイードやジャージ素材を使用し、肩パッドや衿をなくした「シャネルスーツ」は誰もが知るデザインですよね。
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日本のオフィスでは女性は制服が主流でしたが、1990年代の男女雇用機会均等法をきっかけに、女性もパンツスーツやジャケットを着るようになりました。
これさえ着れば悩まなくてもきちんとした印象になり、腕や背中などの肉感もカバーしてくれるジャケットは大人女性の着こなしの強い味方といえます。
定番のジャケットはやはり「テーラードジャケット」です。前あきはシングルとダブルがあります。
また、衿がなく軽くて動きやすい「ノーカラージャケット」も、特に暑い日が増える春から夏には重宝します。
2025年・新顔レディースジャケット
仕事柄「ジャケットは必須」という人から、ちょっとした打ち合わせやお出かけに、袖さえ通せばきちんと見えるジャケットが重宝するという人までさまざまですが、近年の日本の夏は本当に暑く長いため、長袖のジャケットは辛い日も多いですよね。
今シーズン、そんな「暑さ」の悩みを解消してくれる進化系のジャケットもたくさん出ています。
半袖/フレンチ袖ジャケット
テーラードジャケットのきちんと感を残しつつ、風通しの良い半袖ジャケット。
ジャケットだけ見ると難しそうに見えますが、トップス+パンツやスカートのワンツーコーデや、ワンピースの上に羽織るだけなのでむしろ着こなしはとても簡単です。
さらに今季はフレンチスリーブのジャケットも。ジレ(ベスト)との境目がなくなってきていますね。
ちなみに、過去に複数の総理がクールビズのアイデアとして半袖スーツを提唱したものの、なかなか根付かなかったことを覚えている方もいるのでは。
女性より男性のほうが暑がりの人が多いですし、男女とも柔軟に取り入れられる社会になれば良いですよね。
シアージャケット
シルエットはそのままに、透け感のある素材を使った「シアージャケット」も人気です。
写真だとやや伝わりにくいのですが、全体がシアーなデザインのほか、特に暑さを感じる袖の部分だけシアーなタイプなど色々あります。
スーツより気軽な「セットアップ」も
テーラードジャケット+同素材のパンツやスカートの組み合わせといえば、普通に考えれば「スーツ」なのですが、それよりもこなれ感のあるボトムを合わせた「セットアップ」も今季豊富に出揃っています。
ポイントは「センタープレスのテーパードパンツ」「膝丈のタイトスカート」など、いかにもビジネスライクなアイテムではなく、ワイドパンツやセミフレアのロングスカートなど、少しカジュアルなアイテムとのセットを選ぶこと。
ジャケットとの組み合わせで旬の着こなしに仕上がるうえ、涼しさもアップします。
POINT
- ジャケットは大人女性の通勤やお出かけの強い味方
- 定番はテーラード・ノーカラーのジャケット
- 進化系の半袖ジャケットやシアージャケットなら涼しくて今年風
オフィスでの冷房対策にも役立つジャケット。この夏、お気に入りの1枚を見つけてみてくださいね!
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フリーライター。新聞社や大手通販サイトにてファッション・ライフスタイル系記事を執筆中。幅広い世代の流行やトレンドから、自分を含めた大人女性が毎日のファッションにリアルに取り入れられるアイテムや着こなしのヒントを厳選してお届けします!